「せっかく良い写真が撮れたのに、背景に不要なものや人が写り込んでしまった。」「シャツにケチャップのしみがついている」「写真にうつった文字を変更したい。」
誰ももこんな経験、一度はしたことがあるのではないでしょうか。
なぞるだけで写真の不要なものを消すことができる、魔法のようなオンラインツールCleanup.Picturesをご紹介します。
人やものなどの被写体、文字テキストなど、あらゆるものを写真から消し去ることができます。
写真の不要なものをなぞるだけで消すことができるWebサービス Cleanup.pictures
CleanUp.picturesは、ほんの数クリックするだけで、写真の不要なものを消し、クリーンアップできる無料ウェブサービスです。
ものを消すだけでなく、削除した部分を自動かつ、正確に再描画してくれます。
操作はいたってシンプル。写真の不要な部分をブラシでなぞるだけで、あらゆるものを消去し、違和感なく背景を再描画してくれます。
用意されたサンプル写真をつかって、実際にその効果を試してみましょう。
まずこちらの写真。机の上にある三角形の旗を消してみます。
ブラシでペイント、若干はみ出してしまいましたが、わずか数秒でこの仕上がり。あたかも何もなかったかのような、自然な仕上がりとなっているのがわかります。
次はこちらの写真。手間にあるペンのキャップをブラシでペイント。一瞬でなくなってしまいました。
続けて、鉛筆やコンパスも消してみます。どちらも紙の上にありますが、こちらも違和感まったくありません。
さらにすごかったのがこちら。ハンドバッグのねじれた部分をペイントすると、見事にねじれが取れています。まさに魔法。
スニーカー全体をブラシでペイントするとどうなるでしょう。
まるでなにもなかったような真っ白の空白となりました。少しだけ影が残っていますが、ワンクリックでここまでできれば、レタッチ作業が格段はかどりますね。
服のかかったハンガーを手に持った写真。手元だけをブラシで選択することで、手だけが削除され、ハンガーの持ち手はきちんと描かれています。ショッピングサイトの商品サムネイル作成にも良さそう。
パリの街並みを撮影したこちらの写真。パリの名物でもあるエッフェル塔も、わずか数秒、クリック一発で消し去ることができました。
エフェクトをやり直したいときは、Command/Ctrl+Zで戻ることも可能です。
Update: Undo button & Ctrl+Z
Especially helpful on complex scenes as the stack of edits increases pic.twitter.com/QbBMYVke45
— Cyril Diagne (@cyrildiagne) October 23, 2021
写真をビフォーアフター比較のまとめがこちら。言われなければ分からないほどの精度の高さを誇っています。
手元にある写真をアップロードし、編集とも可能で、Cleanup.Picturesは完全無料で利用できます。
SamsungのAIラボが開発したオープンソースモデル「LaMa」が使用されており、apcheライセンス2.0のオープンソース。
実は以前紹介した、スマホで身の回りのものを瞬間切り抜きできるアプリClipDropのエンジニアチームによって開発されたそう。
合わせて利用すれば、デザインの可能性をより広げてくれるでしょう。
写真からより柔軟にものを消したいときは、以下のフォトショップによる方法を試してみましょう。