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ちりめん本を知っているでしょうか。

 

ちりめん本は明治時代に作られ始め、特殊な加工で和紙に細かいシワを施し、絹織物の「ちりめん」に似た手触りが特長です。日本人なら誰しもが一度は聞いたことがある「桃太郎」や「かぐや姫」など日本の昔話を題材に、英語やフランス語と一緒に、美しい挿絵を色鮮やかな多色刷り木版画で印刷した和綴じ本の通称です。

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Webサイト「関西大学図書館電子展示室」によると、

当初ちりめん本は、「童蒙に洋語を習熟せしむるため」という絵入自由新聞での広告文にもあるように、日本国内の人々、特に子どもの語学教育のため、というのがその販売の第一義であったようだが、その意図からは外れて、外国人の日本滞在の土産物として重宝された。

 

今で言うところの「英会話教材」だったようです。それと同時に、エキゾチックな日本画の美しさは、異国情緒あふれるNIPPONのお土産として、外国人にも愛されました。

 

今回ご紹介するThe Japanese Fairy Tale Seriesは、そんなちりめん本の中でもっとも有名で、長谷川弘文社によって明治18年(1885年)から1922年の間に刊行され、合計21冊のシリーズとして人気を博しました。

 

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最初に英語とフランス語に翻訳され、その後にドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語、ロシア語と世界中に日本の伝統的な昔ばなしを広めるきっかけとなったそう。

 

16世紀に出版された作品集をモデルにするために、長谷川は挿絵デザインには伝統的な木版画の職人を雇い、翻訳作業は日本に滞在していた外国人宣教師コミュニティの協力によって実現したそう。この頃からすでにグローバルな感覚を持っていた長谷川には、今でも見習う点は多いように感じます。

 

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19世紀にヨーロッパで流行した、日本絵画や浮世絵などが大人気となったジャポニスムのおかげもあり、The Japanese Fairy Tale Seriesは世界的大ヒットとなりました。

 

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「ロンドンとニューヨークの出版社が市場を支配していた時代に、東京にある小さな出版社が日本の伝統工芸を使うことで、世界でも見劣りしない日本の美しさや文化を世界に広めた。」とPublic Domein Reviewは述べています。

 

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デジタル化した「ちりめん本」を無料閲覧できるサイト

 

「ちりめん本」を閲覧できるサイトを国内外よりまとめています。

 

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参照元リンク : The Japanese Fairy Tale Series: The Illustrated Books That Introduced Western Readers to Japanese Tales (1885-1922) – Open Culture

参照元リンク : Woodblocks in Wonderland: The Japanese Fairy Tale Series – The Public Domain Review