AI時代のPhotoshop、レタッチの常識が変わった。
Photoshopの生成塗りつぶし機能が登場してから、レタッチの世界はまるで違うものになりました。
AIが写真を補完し、合成を仕上げ、数秒で“理想のビジュアル”を作り出す。
けれど一方で、仕上がりに「どこか違う」と感じる瞬間もあります。
人の目や手が加わることでしか生まれない“質感”や“呼吸”があるように感じます。
そんな時代のレタッチをどうアップデートすべきか。
その答えを示してくれるのが、デジタルアーティスト・楠田諭史さんの新刊『Photoshop レタッチ2.0』(SBクリエイティブ)です。

「レタッチは、変わった」──時代に合わせて進化した新定番書
タイトルのとおり、この本は“いまのPhotoshop”に合わせてレタッチの常識を再構築した一冊。
AIの生成機能をどう使いこなすか、そしてどの部分を人の手で仕上げるべきか──。プロの現場で培われたノウハウが、章ごとに体系立てて紹介されています。


全256ページ・オールカラーの誌面には、手順ごとのスクリーンショットが惜しみなく掲載。
加工前の素材や完成PSDもすべてダウンロード可能なので、読んだその日から実践できます。
AIを使う。けれど、AIだけに任せない。
本書を読んで印象的だったのは、“AIの力を借りながらも、最後は人の感性で仕上げる”という一貫したスタンス。
生成機能を過信せず、AIが苦手とする細部を「人の目」で整えるワークフローが丁寧に解説されています。

たとえば──
- 光と影の演出(p045)では、AIでは再現しづらい“手で描く光”の表現。
- 肌のレタッチ(p061)では、自然さを失わずに美しく仕上げるトーンコントロール。
- 合成パート(p097〜113)では、異なる素材を一つの世界にまとめ上げる色と空気感の合わせ方。

どの章にも「この発想はなかった!」と思わされる発見がありました。

各章に詰まった、“人の感性”が光るレタッチ術

章立ては次のとおり。
- 作品レベルのレタッチ・加工・合成
- 基本のレタッチ
- 風景のレタッチ
- 人物のレタッチ
- 文字やパーツのレタッチ
- 世界観を生み出す合成

“AI時代だからこそ基本に立ち返る”という構成も秀逸。
レタッチを学びはじめたい初心者から、最新機能を使いこなしたい中級者まで幅広く役立つ内容です。

著者・楠田諭史さんが語る「現場のリアル」
楠田さんは、これまでに多くのPhotoshop関連書籍を手がけ、累計10万部を超えるベストセラー著者。
長年の実務経験をもとに、最新のPhotoshopアップデートを「現場でどう活かすか」という視点で解説しています。
文章もやわらかく、読んでいてワクワクする。まさに“手を動かしたくなる”教本です。

AIがどれだけ進化しても、最後の仕上げは人の手でしか生まれません。
「Photoshop レタッチ2.0」は、そんな時代に必要な「AIと人とのうまい付き合い方」を教えてくれます。
Photoshopを使う楽しさを、もう一度思い出させてくれる本。これからの時代をデザインするすべての人におすすめしたい一冊です。


色と空気をそろえて物語を描く。映画のようなトーン設計が印象的
📘 書籍情報
タイトル:Photoshop レタッチ2.0
著者:楠田 諭史
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2025年10月17日
👉 公式サイトで詳しく見る
今回、この素晴らしい書籍をご献本いただいたSBクリエイティブ担当者様、そして著者の楠田諭史さんに、心より感謝いたします。

アドビだからストック素材サービスも ここまでクリエイティブ。
Adobe Stockは、アドビがクリエイターのためにつくったストックサービスです。写真やイラストなど高品質な素材が約3億点。無料素材も100万点。
検索、プレビュー、ライセンスの取得をPhotoshopから直接できるので効率の良さが抜群。
たくさんのAdobe Creative Cloudユーザーに選ばれているのには理由があります。
最初のひと月は素材が10点まで無料なので、気軽に始めてみませんか。












