もともとはフランス発祥で、「コロリアージュ」の愛称で親しまれている「大人の塗り絵」は、細かく複雑なデザインが特長です。
大人の新しい趣味として人気となっており、書店でも売れ筋コーナーに置かれています。自分の好きな色で塗ることでリラックス効果があり、塗り終えた達成感によるストレス発散やヒーリング効果もあるとも言われています。
今回は、世界中の有名図書館や美術館、文化期間など合計113の団体が参加し、大人の塗り絵を無料ダウンロードできるイベント Color Our Collections が開催されたのでご紹介します。
世界113の美術館から大人の塗り絵を無料ダウンロードできるイベント Color Our Collections
Color Our Collections は、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある New York Academy of Medicine が、世界中の図書館や文化機関などに、収蔵コレクションの一部をPDFファイル形式で無料ダウンロードできるように呼びかけるイベントです。
2016年より開催されており、4回目となる今年は、2月4日から8日にかけて行われ、113の機関がこのイベントに参加しました。イベント期間は終了しましたが、アーカイブとしてすべての大人の塗り絵を、期間外でも無料ダウンロードできます。
世界中から集められた「大人の塗り絵」は、どれも無料ダウンロード可能！
世界中の美術館が参加していることもあり、アップロードされている大人の塗り絵のジャンルはさまざまで、どれも各機関の特長を表した、古い書物やイラストなどが集められています。
イベントの主催でもある New York Academy of Medicine は、引き抜くと悲鳴をあげると言われ、魔術や錬金術の原料として登場するマンドレイクなどのイラスト。
ワシントンD.C.にあるフォルジャー・シェイクスピア図書館（英: Folger Shakespeare Library）からは、シェイクスピアに関連する書物などから選定された大人の塗り絵が。
世界最大級の1億5000万点以上もの資料を所蔵する大英図書館（英: The British Library）からは、不思議の国のアリスのかわいいイラストやビンテージ風の果物や動物などが登場です。
サウス・カロライナ・ステート図書館（英: South Carolina State Library）は、未展示のレアな書物より選定された、複雑で美しいデザインが印象的。
Hawai’i State Foundation on Culture and the Artsからは、ハワイのワイキキビーチでサーフィンをする人たちを描いた、およそ100年前のレアイラストが提供されました。
ミズーリ植物園（英: Missouri Botanical Garden)からは、植物園らしく美しいひまわりなど、花柄をモチーフにした大人の塗り絵が公開されています。
マサチューセッツ大学は、ユニコーンやハート型の収納ケースなど、かわいいデザインが中心の大人の塗り絵。
アメリカ・ニュージャージー州にあるウォルシュ図書館（英: Seton Hall University Libraries）は、アンティークなイラストや写真を塗り絵に。オリジナル画像もあるので、参考にすると良いでしょう。
オリバー・アーカイブ・センター（英: Chautauqua Institution Archives）は、古い建物や人々を撮影した写真を元にした大人の塗り絵が多数提供されています。
科学やテクノロジーを専門とするスティーブンス工科大学（英: Stevens Institute of Technology）からは、レオナルド・ダ・ビンチが1509年ごろにデザインした、複雑で立体的な幾何学模様が。
この他にもさまざまなジャンル、デザインの大人の塗り絵が、PDFファイル形式で無料ダウンロードできます。こちらのアーカイブページよりどうぞ。
参照元リンク : Color our Collections 2019 – The New York Academy of Medicine
