2020年に注目されているグラフィックデザインの最新トレンド10個まとめ

 

 

この記事では、これから2020年に注目したいグラフィックデザインの最新トレンド10個をピックアップ、大予想しています。新しい令和の時代に入り、これからよりクリエイティブなデザインを表現できるテクニックを、たくさんのデザイン事例と一緒にご紹介です。

 

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コンテンツ目次

• 1. サイバーパンクな配色
• 2. ストリートアート・スタイル
• 3. 極細の幾何学デザイン
• 4. 紙をちぎったカットアウト・コラージュ
• 5. 個性たっぷりなハンドレタリング
• 6. ディストピアの美学
• 7. ハイパー・パロディ
• 8. 連続アニメーション
• 9. ベベルとエンボス
• 10. リアルタイムのデータ可視化

 

01. サイバーパンクな配色 Cyberpunk color schemes

 

私たちの街は空飛ぶ車の代わりに、電動スクーターで溢れていますが、コンピューターが生活と完全に溶け込んだことで、まるで未来を生きているように感じます。

 

グラフィックデザインにおいて「未来」のテーマを表現するとき、明るく彩度の高い色合いを使うことがあります。これらの色は「サイバーパンク（英: Cyberpunk）」に関連付けられ、映画「ブレードランナー」のような暗く未来的で、ネオンライトに照らされた都市を描写するようなSFのジャンルです。

 

2020年には、さらに鮮やかで明るい色を多く利用されるでしょう。

 

Photoshopで写真をSFサイバーパンク風に加工する方法

 

 

実際には以下のサンプル例のように、実生活ではありえない非現実感を、花柄デザインで表現しています。また、明るい色合いは恥ずかしいくらいに注目を集めますが、デザインをフレンドリーで魅力的に感じさせてくれるでしょう。

 

 

サイバーパンクでは、ネオンが暗い街並みに対して心地よい雰囲気を演出できるので、同じように薄暗くどんよりした感情を、パッと明るくしたいときにも使えるテクニック。

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02. ストリートアート・スタイル Street Art Styles

 

グラフィティ（英: Graffiti）やストリートアート（英: Street Art）のテクニックは、70年代のパンクシーン、80年代のネオンエフェクト、90年代のグランジ感といったレトロな魅力があります。2020年には、これまで以上にこのトレンドが活用されるかもしれません。

 

 

ここ10年間で、誰でもデザインを学ぶことができ、表現しやすくなっています。新しいデザインが次々に誕生する様子は、ストリートアートのDIY精神にもうまく当てはまっています。

 

via Anton Siribaddana

 

上記サンプル例では、写真とストリートアートを組み合わせることで、まるで画面から飛び出しそうな雰囲気を演出しています。ストリートアートのトレンドは、未来をより身近に感じるデザインと言えそうです。
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03. 極細の幾何学デザイン Ultra Thin Geometry

 

グラフィックデザインの基本要素として、「線（英: Line）」はオブジェクトの形と性質を表します。幾何学的デザインは、人工的でテクノロジーっぽさを感じますが、その一方、滑らかにカーブした曲線はより自然で、オーガニックな形を表現します。2020年に入ると、これらの線を複数組み合わせることで、エレガントで優美な雰囲気を演出する機会が増えるでしょう。上記サンプル例のように、金属のようなメタリックにも見えたり、煙のように舞っているようにも見えるでしょう。

 

 

極細ラインをつかった幾何学デザインは、パソコンなしでは表現しにくく、抽象的で洗練されたイメージで、テクノロジー関連との相性が良いでしょう。このスタイルは、まるで全てのものが「クラウド化」され、物理的なものがどんどん少なくなっている、そんな未来に秘められた可能性を表現できます。
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04. 紙をちぎったカットアウト・コラージュ Paper cut-out Collages

 

デザイナーは、見るひとを魅了する数多くのスタイルやテクニックを使いますが、ハンドメイドで手作りするデザイントレンドも注目されています。

 

via nevergohungry

 

通常コラージュと言えばいくつかの画像をつかって、まとまりのある作品に仕上げます。しかし、2020年のコラージュ作品は、わざと手で雑に切り取り、縁に白い紙のエッジができてしまうような、まとまりのないラフさが特長です。写真とイラストなど異なる毛色のものでも、それがコントラストとなってまとまりのある美しさを表現します。

 

via OtomPotom

 

アート色をより感じるテクニックですが、とても魅力的な仕上がりを表現でき、雑誌向けのイラスト、ポスター、ほんの表紙などにも最適です。上記サンプル例は、ミスマッチに見える要素を組み合わせた、抽象的なデザインが特長のブログ用ヘッダーデザイン。
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05. 個性たっぷりなハンドレタリング Hand Lettering with Big Personality

 

タイポグラフィ（英: Typography）は、グラフィックデザインにおいて常に重要な要素です。デジタルの世界では、はじめてのひとでも言葉を見ることで分かりやすく理解できるため、機能的で普及しています。しかし近年では、その活字が大きくなり、大胆で実験的な魅せ方が増えていきます。これは、雑誌などの印刷媒体が主流だったとき以来と言えるかもしれません。

 

デザイナーは、たとえ限られたスペースにタイポグラフィを利用するだけで、十分素敵な作品を表現できることを証明しています。

 

 

2020年には、手書きをより重視したナチュラルな作品づくりがポイントとなるでしょう。すでにハンドレタリングが人気となっていますし、タイポグラフィをつかったブランドロゴは、よりカラフルで不揃い、ユニークな印象を与えます。

 

 

上記サンプル例のように、文字だけで個性をうまく表現でき、今後数年にかけて、手作りでハンドメイドされたデザインが人気となってくるでしょう。どのような書体スタイルを利用するかは、デザイナーの腕にかかってきます。

 

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06. ディストピアの美学 Dystopian Aesthetic

via Chaos_Theory

 

記憶装置が埋め込まれる近未来など、あり得そうな現実を描いたSFドラマ・シリーズ「ブラックミラー（Blac Mirror）」や「The Handmad’s Tale」などのおかげで、「ディストピア（英: Dystopia）」という考えがあらゆるデザインに広がっています。

 

理想郷を指すユートビアの反対であるディストピアは、歴史のどこかで間違った方向に進んでしまったような、架空の未来的世界を描きます。冷たい配色や機械化されたタイポグラフィ、グリッチアートなどのテクニックを通した、人間を排除したような世界観が特長です。

 

 

さぞ荒廃した未来を連想しますが、絶望的とは限りません。ディストピア・スタイルは注意を促しやすいデザインと言え、主に音楽アルバムの表紙カバーやTシャツなどのイラストなどに用いられています。見たひとを不安にさせる可能性はありますが、一度立ち止まって確認したくなる、そんな効果的なテクニック。
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07. ハイパー・パロディ Hyper-pastiche

 

グラフィックデザインの最新トレンドに、ビンテージデザインの復活を加えないわけにはいきません。2020年、特にユニークなスタイルがこの「ハイパーパロディ（英: Hyper Pastiche）」です。特定の時代のスタイルやアーティスト手法を真似るのではなく、ビクトリア朝や中世ヨーロッパ、アール・デコ、アール・ヌーヴォーなどあらゆる過去のアートスタイルが、モダンなデザインに生まれ変わっています。

 

デザイナーは新しいデザインスタイルを模索し、過去の偉人たちの作品にも大きく影響されています。上記サンプル例では、古いレトロスタイルを採用することで、シンプルで基本的ななロゴを特別な作品に仕上げています。

 

via Skilline.

 

また、デジタルイメージと過去のスタイルのコントラストを利用し、忘れられがちなコントラストをうまく再定義しています。以下の作品では、1920年代のルネサンス様式とベクター製のイラストを見事に融合させているのが分かります。

 

 

異なるデザインにおける美学を、まとまりのある作品に仕上げることが、このテクニックを利用する課題となるでしょう。うまくいけば、アナログとデジタルの境界線を消し去る、そんなデザインに仕上げることができます。
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08. 連続アニメーション Continuous animation sequences

 

ある程度の費用を投資する必要はあるかもしれませんが、アニメーションはブランドを活気づける最も効果的な方法のひとつで、オンラインではますます一般的になってきています。通常のありふれたアニメーションがさらに進化を遂げています。

 

via Le Cube

 

連続する複数のシーンがシームレスに切り替わる遷移アニメーションによって、より没入感を高めるデザインに仕上げることができます。絶えず変化する動きによって、ユーザーの注目を集める効果的なテクニック。
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09. ベベルとエンボス Bevels and chisels

via Dribbble

 

線を使って立体的な3Dの形を作成する「ベベルとエンボス（Bevels and Chisels）」は、昔流行ったスキューモフィズムとフラットデザインの中間のような、レトロ感を演出できるテクニックです。単色カラーのフラットな配色で構成されており、できあがりはまるで触れることができそうなほどリアルな立体感を演出できます。

 

via Duel of Doves, the Side Hustle podcast

 

立体的に石を切ったようなこのテクニックは、アプリのアイコンやボタンなどのデザインにも役立ちます。フラットな平面にわずかな触感を加えることで、デザインに奥行き感を表現できます。
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10. リアルタイムのデータ可視化 Live data visualization

 

2020年に入ると、ダッシュボード画面などの複雑なデータがよりリアルタイムで利用できるようになり、カスタマイズや変更に適応したアニメーションが、デザインの鍵となります。それは、WIndows Media Playerなどの音楽アプリで、音を波形に変換したグラフィックスそのものです。

 

via Algo

via Behance.

via Behance.

via Behance

 

スタイリッシュさの観点から、ダークモードのインターフェースや、深海のように濃い青色、VHSビデオを連想させる書体など、デジタルな世界観が求められています。

 

このテクニックは、これまでに挙げたネオンの配色やオーガニックな形、ダイナミックなアニメーションなど、他のグラフィックデザインのトレンドと組み合わせることが多いでしょう。データがリアルタイムに波形アニメーションと連動する様子は、まさに未来を感じるこれからのトレンドと言えるでしょう。
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2020年の準備はできていますか。 Are You Ready for 2020?

 

2020年のグラフィックデザインは、過去と未来、幾何学的と有機的、本物と人工物など、どれもコントラストが重要となります。どんなデザインスタイルが人気となるかまだまだ予c想の段階ですが、このトレンドリストを参考に、2020年もデザインを楽しんでいきましょう。

 

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参照元リンク : 10 stunning graphic design trends for 2020 – 99designs

サムネイル@ : Top Graphic Design Trends 2020 by Graphic Mama – Beahnce