2025年のロゴデザインは、「AI×未来派」と「サステナブル×アナログ」という2つの潮流が交差しています。
前者はビビッドでハイコントラスト、後者は自然な色味と温もりを大切にしたもの。
どちらも異なるアプローチで、これからのデザインの本質的な変化を映し出しています。
LogoLoungeのトレンドレポートは今年で23回目。世界中から集めた3万件以上のロゴを分析し、一時的な流行ではなく、本質的なトレンドを追跡しています。
今、求められるのは──
☑️小さな画面でも映える強さ
☑️モーションやグラデで感情を伝える力
☑️無限のアイデアから絞る編集力
注目は、マスコットの再登場。AI全盛の今こそ、「人間味」がブランドの差別化につながります。

🧠 2025年ロゴのキーワードを読み解く
1. スマホ時代の“即伝わる”ロゴ
小さな画面でもひと目で認識できる、太く・シンプル・高コントラストなデザインが主流に。
2. ビビッド vs. アースカラー
ネオン級の派手色とくすんだ自然色が二極化。ブランドの世界観に応じて色で勝負する時代。
3. ロゴが“動く”のが当たり前に
静止画だけでなくアニメーションや残像効果など、ロゴそのものが動くことで注目を集める。
4. マスコットが帰ってきた
人間味・ストーリー性・親しみやすさを求め、キャラクター系ロゴが再注目されています。
5. AI時代のキーワードは“取捨選択”
AIで案は無限。でも大事なのは「何を残すか」。デザインの本質は編集力にシフトしています。
📘 今知っておきたい、2025年のロゴデザイン傾向
① シャープス(Sharps)
特徴:
ロゴの一部に鋭いカッティングや深い切れ込みを加えたスタイル。力強さやスピード感を強調できます。
おすすめ用途:
スポーツ、テック系、セキュリティ、eスポーツのロゴにぴったり。

② スモーキーズ(Smokies)
特徴:
角が丸く、やわらかなつながりが特徴の親しみあるデザイン。木工サインやレトロ看板のような印象も。
おすすめ用途:
子ども向け、アパレル、カフェ、ライフスタイルブランドにおすすめ。

③ コーブス(Coves)
特徴:
内側にえぐられたような凹んだカーブがポイント。ネガティブスペースを活かした、知的で繊細な表現。
おすすめ用途:
美容、教育、金融、ブランディング全般で上品さを出したいときに◎

④ スケーラーズ(Scalers)
特徴:
繰り返しや拡大していく形を使い、成長や進化を象徴するデザイン。動きや変化を視覚化できます。
おすすめ用途:
スタートアップ、フィンテック、教育、サステナブル分野など「成長」を打ち出したいブランドに。

⑤ フリルベリー(Frilberry)
特徴:
草花や木の実のような、手描き感のあるナチュラル装飾が特徴。クラフト感と温もりが魅力。
おすすめ用途:
オーガニック製品、ハンドメイドブランド、スローライフ系デザインに最適。

⑥ クロスオーバーズ(Crossovers)
特徴:
リボンのような曲線が交差し、動きや奥行きを感じさせる構成。静かな品格と視覚的な物語性が魅力です。
おすすめ用途:
多角経営、ブランドコラボ、柔軟性や“つながり”を伝えたい企業に。

⑦ スクエアーズ(Squared)
特徴:
正方形を土台にしたロゴが増加。シンプルながら、信頼・安定・制度性を強く印象づけます。
おすすめ用途:
IT・金融・教育など、“堅実なブランド像”を構築したい場面に。

⑧ タイプメルツ(Typemelts)
特徴:
文字同士が溶け合うように結合された、崩し系タイポ。型破りで目を引くデザインです。
おすすめ用途:
音楽、ファッション、Z世代向けストリート・サブカル系プロジェクトに。

⑨ ブラーテイルズ(BlurTails)
特徴:
ブラー効果でスピード感や変化を演出。止まっていても「動いているように見える」デザイン。
おすすめ用途:
スポーツ、モビリティ、スタートアップなど、進化・機動性を打ち出したいブランドに。

⑩ ロングレッグス(LongLegs)
特徴:
縦に長く伸びた文字で、洗練された存在感を演出。アートや建築的な印象も。
おすすめ用途:
ハイブランド、文化施設、空間を活かしたビジュアルが求められる分野に。

⑪ スピンシフト(SpinShift)
特徴:
回転や変化の軌跡を取り入れたロゴ。円の動きやグラデーションを通して、「調整・操作・変化への対応力」を表現します。
おすすめ用途:
音量や機能の“調整”を可視化したいSaaS、IoT、UI・UX系ブランドに◎

⑫ ポリグリッド(PolyGrid)
特徴:
グリッド状に整った構成の中に、**多様な形(星・円・多角形など)**をミックス。秩序の中に個性が共存するデザイン。
おすすめ用途:
エデュテック、文化施設、コミュニティ、個性の多様性を強調したいブランドに。

⑬ ボーダーランド(BorderLand)
特徴:
アウトライン(外枠)だけで構成されたロゴ。パターン化された境界が文化や個性を語り、中央の余白に意味を持たせます。
おすすめ用途:
カルチャー系、食品・地域ブランド、“中身より外側で魅せる”構成に向いています。

⑭ スプリンクラーズ(Sprinklers)
特徴:
しずくや粒状の要素が広がるようなデザイン。動き・生命感・自然とのつながりを感じさせるモチーフが印象的。
おすすめ用途:
スキンケア、農業、エコ系ブランド、ウォーターテックなど、“自然と循環”を伝えたいときに。

⑮ フープティー(Hoopty)
特徴:
環状の軌道や回転体をモチーフに、探究・ナビゲーション・宇宙的視点を表現するロゴ。古代の天文機器に通じる神秘性も。
おすすめ用途:
宇宙系スタートアップ、学術系ブランド、SF・未来志向のビジュアルにピッタリ。

🧸 ロゴに“顔”と“判断力”を。
2025年、ロゴに求められているのは「ただカッコいい」ではなく、親しみと意味、そして選ばれた理由。
たとえば、表情のあるマスコットロゴが復活。3Dでも手描きでも、“ブランドらしさ”をひと目で伝えるツールとして再注目されています。
同時に、AIでいくらでも案が出せる今、何を残すか・どう削るかが問われる時代へ。
“作る力”より、“選ぶ力”がクリエイティブの質を決めています。
🧭 ロゴの次は、他のデザイントレンド!
2025年のロゴは、動き・感情・物語で伝える時代へ。
今回のトレンドは、UIやブランディングにも応用できます。
ほかにも、配色・フォント・Webなど最新デザイントレンドをまとめた記事をこちらで公開中👇
気になる方はあわせてどうぞ。
参考記事 2025 Logo Trend Report – LogoLounge
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