「Ideas Worth Spreading (広める価値のあるアイデア)」をスローガンに、質の高いプレゼンテーションで人々を魅了するTEDトーク。公式サイトでは、定期的に新しいスピーチやプレゼン動画が公開されており、日本語字幕つき動画の数は1800本を超えています。
NHKで放送されている「スーパープレゼンテーション」は、毎回TEDトークよりひとつのプレゼン動画をえらび、より内容を理解できるようにスピーカーのライフスタイルや、キーワードなどと一緒に紹介する、新感覚の語学教養番組です。
今回はNHK「スーパープレゼンテーション」で、2014年4月から最新回8月6日までに公開された、プレゼンテーションをまとめてご紹介します。どれも日本語字幕付きで視聴できるのはもちろん、ワクワクするようなアイデアを使って、英語をたのしく学ぶことができます。
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詳細は以下から。
NHK「スーパープレゼンテーション」で放送されたTEDトーク厳選まとめ
8.6 On Air Jonathan Zittrain(ジョナサン・ジットレイン)
「ネットは親切な行為で成り立っている」(The Web as random acts of kindness)
人間は、良いネット社会を作れる。私はそう信じています。互いに気軽にお願いができる、そんな環境。ネット上のデータを軽々しく扱ってはいけない、という共通認識。データには人の思いや努力が詰まってるのだから、モラルある扱い方をしよう、という意識。
7.30 On Air Beverly + Dereck Joubert(ビバリー・ジュベール、デレック・ジュベール)
「大型ネコ科動物から学んだ大切なこと」(Life lessons from big cats)
実際、行動を起こさないと、大型ネコ科動物は完全に消え、そして、今度は、他の生き物も消えてしまうでしょう。
7.23 On Air Dale Dougherty(デール・ダハティ)
「我ら メイカーズ」(We are makers)
メイカーたちは、何をつくっているのか、なぜそれをやっているのか、必ずしもわかっていません。とりあえず遊んでみて、テクノロジーの可能性を探ろうってわけです。そして自分の可能性を探るという意味もあるはずなんです。
7.23 On Air David Lang(デビッド・ラング)
「僕の水中ロボット」(My Underwater Robot)
オープンソースだからこそ、研究開発ネットワークを築けたのです。そして、他のベンチャープロジェクトよりも速く開発が進んでいるのです。
7.16 On Air Hetain Patel + Yuyu Lau(ヘテイン・パテル ユーユー・ラオ)
「私は何者か?もう一度考えてみて」(Who am I? Think again)
人のまねをすることでわかることがある。父みたいになろうとして失敗するたびに、私はより自分らしくなる。
7.16 On Air John Legend(ジョン・レジェンド)
「トゥルー・カラーズ」(True Colors)
1978年生まれ、米オハイオ州スプリングスフィールド出身。4歳でピアノ、7歳でゴスペルを始める。ペンシルベニア大学卒業後、コンサルティング会社に就職。しかし作詞作曲は続け、カニエ・ウェストに才能を見出される。04年、デビューアルバム『ゲット・リフテッド』を発表、全世界で400万枚の売り上げを記録。06年のグラミー賞では、同年最多8部門にノミネート、3部門を受賞。07年、子どもの貧困をなくすためのNPO『Show Me Campaign』を設立。慈善活動家としても知られている。新作は『ラブ・イン・ザ・フューチャー』(13)。
7.9 On Air Hugh Herr(ヒュー・ハー)
「最新のバイオニック義足で走り、登り、踊る」(The new bionics that let us run, climb and dance)
誰にだって障害のない人生を送る権利があるべきです。ひどく落ち込むことなく生活する権利があるべきです。目の不自由な人にも、愛する人を見る権利があるべき。手足の不自由な人にも、歩く権利、踊る権利があるべき。社会として、こうした人間の権利を実現できます。人間が機能しなくなることはない、とみんなが信じればね。
6.4 On Air Ken Robinson(ケン・ロビンソン)
「教育革命を起こそう!」(Bring on the learning revolution!)
いま行われているのは工業的な教育であり、レールや画一性が大事だとされている。これをもっと農業的にしないといけない。
5.28 On Air Ethan Zuckerman(イーサン・ザッカーマン)
「世界の声に耳を傾けて」(Listening to global voices)
彼は、自分がよく知る二つの世界をつなぐ存在なんです。みんながウェブを通して視野を広げていくには、こうした橋渡し役が必要です。
5.21 On Air Julian Treasure(ジュリアン・トレジャー)
「建築家は耳を使いなさい」(Why architects need to use their ears)
コミュニケーションは送信と受信から成り立つもの。意識して聞くということが大事で、別のプレゼンで話したこともあります。でも、話し手と聞き手が完璧でも、その空間に問題があるとコミュニケーションは成立しない。空間の雑音や音響次第なんです。ここの音空間は非常に素晴らしいが、世の中には、残念な場所が多い。
5.21 On Air Ryan Holladay(ライアン・ホラデイ)
「その場所でしか聴けない音楽」(To hear this music you have to be there. Literally)
このアプリはプロモーション用とか、ゲームの宣伝、あるいは新譜の発売に伴ったものとかではないんです。今回は、このアプリこそが僕らの作品であり、“音楽”と“その場所”は切り離せません。
5.14 On Air Shigeru Ban(坂 茂)
「紙で作る仮設シェルター」(Emergency shelters made from paper)
何が恒久的な建物で、何が仮設の建物なのか? 紙でできた建物でも、人々に愛されれば恒久的になり得る。コンクリート製の建物でも、金目当てで作られたものだとすぐ消えてしまう。
5.7 On Air Diana Nyad(ダイアナ・ナイアド)
「絶対、絶対、諦めないで」(Never, never give up)
私はその(ゴールの)感動の瞬間を集まった人たちや、チームの皆と共に味わいました。皆でやりました。私ではありません。皆でやったんです。そのことを決して忘れることはないでしょう。皆の一生の思い出です。
4.30 On Air Apollo Robbins(アポロ・ロビンス)
「注意をそらすテクニック」(Archeology from space)
注意こそがあなたの現実を作るんです。では、みなさんに問いかけたいと思います。もし他人の注意をコントロールできたら、それで何します?
4.30 On Air Alexa Meade(アレクサ・ミード)
「あなたの体は私のキャンバス」(Your body is my canvas)
人、衣服、椅子、壁、すべてが、絵の具で塗られていきます。絵の下のものとそっくりにね。こうすると三次元の空間が、二次元の絵のように見えるというわけ。
[info_box]番組「スーパープレゼンテーション」のナビゲーターナビゲーターであり、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボの所長でもある伊藤穰一さんが、今年の3月にTEDカンファレンスで発表したプレゼンテーションも、日本語訳で公開されていました。[/info_box]
注目 Joi Ito(伊藤 穰一)
「革新的なことをしたいなら「ナウイスト」になろう 」(Want to innovate? Become a “now-ist” )
伊藤穰一は問いかけます。「インターネット以前の時代を覚えていますか?人々がまだ未来を予測しようとしていた時代を?」MITメディアラボ所長である彼がこの魅力的な講演で提案するのは、未来を予測しようとする代わりにその場で創造する新しいアプローチです。すなわち短期間で作り、絶えず改良し、誰の許可も求めず、アイデアが正しいか前もって検証しないアプローチです。このようなボトムアップのイノベーションは、現在あらわれつつある非常に面白い未来的なプロジェクトの中に見受けられます。イノベーションは、今身の回りで起きていることに心を開き注意を払うことから始まるのです。彼はこう主張します。フューチャリストであってはいけない、「ナウイスト」になるべきなのだと。
参考リンク Browse Talks | TED.com
日本語字幕で視聴可能なTEDトークは、現在1800本以上に増えています。お盆休みを利用して、気になるプレゼンテーションを視聴してみてはいかがでしょう。