海外デザインブログFROONTで公開された「Design User Research Explained for Everyone」の著者Amid Moradganjehより許可をもらい日本語抄訳しています。
デザインをするときにもっとも当てはまる思いつきや、アイデアの源には人が関わっています。この思いつきには人々がすることや、なぜそれをするのか、そしてなにが必要なのか理解するよりも、少しややこしいかもしれません。
ユーザーが本当に意味していることを理解する、ということがユーザー調査でのテーマとなります。ユーザーの気持ちに共感することがより魅力的で、ユーザーが全体を理解する手助けになってくれるでしょう。
詳細は以下から。
ユーザーと会話をしよう、インタビューではありません。
インタビューやモニター観察、調査などのやり方、方法について触れた本や記事はたくさんあるでしょう。ユーザー調査は、そこまで複雑である必要はありません。デザイナーは協力してくれるユーザーに会い、フレンドリーな会話をたのしみましょう。
インタビューを行うのではなく、ユーザーと会話をすることでより核心をついた、価値のあるアイデアが生まれるでしょう。そしてより長くて、より気さくで、より深い会話から多くのことを学ぶでしょう。
要望ではなく、本当の意味を見抜こう。
ユーザーが見たり、感じたり、体験するのを理解するだけでなく、本当に意味していることを理解することは、デザイナーにとってチャレンジとなるでしょう。ユーザーはどのような要望があるのか、説明してくれるかもしれませんが、本当に意味していることは、なかなか言葉に表しにくいものだったりします。しかし言葉に表しにくい本質こそ、正しいデザインへと導いてくれるでしょう。
平均的ではなく、極端なユーザーに会ってみよう。
30人ほどを対象に会話をする代わりに、限定されたひと握りのユーザーと深く会話してみましょう。もちろんこのときに、適切な協力者を選ぶことが大切です。通常、「極端なユーザー(Extreme Users)」は要求や要望をもっとも強調してくれるので、学ぶべきところも多いでしょう。
極端なユーザーは、あなたの作成しているデザイン課題を大好きか、真逆に大嫌いということになります。よりユニークなアイデアを想像させてくれる、ユーザーとの意見交換の場を設けることが大事になってくるでしょう。
意見ではなく、物語を引き出そう。
もっとも良い質問は、なにも質問せずにユーザーにひたすら喋ってもらうことです。会話を誘導したいのなら、トピックに注目しましょう。いくつか質問したい内容をリストアップしておくことで、思いもかけないアイデアに巡りあうかもしれません。
会話を早く終わらせるのではなく、全体のストーリーを見てみましょう。数字的な統計やデザイントレンドは、主にマーケティング目的に役立ちますが、デザインではストーリー性(Storytelling)が肝心となります。
デザインの初期段階で、ユーザーのフィードバックをもらおう。
デザインアイデアをユーザーと共有し、どのように感じるか質問することはいつでも役立ちます。やってしまいがちな間違いとして、デザインの最終段階でユーザーに見せ、どこが好きで、どこが嫌いか尋ねてしまうことです。
代替案として、まだ未完成のスケッチやプロトタイプを、デザインが初期の段階からユーザー調査に利用してみましょう。こうすることで色やボタンの形など細かい点ではなく、より本質部分で正直なフィードバックを、ユーザーから得ることができるでしょう。
なぜユーザーの考えが必要なのでしょう。
ユーザー調査がどのように行われたかに関わらず、最終的なゴールはユーザーとの良好な関係を持ちながら、幅広い情報で魅了し続けることです。ユーザー調査には公式などありません、いつもユーザーからはじめる必要もないでしょう。ユーザーとの関係をたのしみながら制作していくことで、良いと感じたデザインにおける判断は、きっと良い判断であると言えるでしょう。
参照元リンク : Design User Reserach Explained for Everyone with Animated Gifs – Froont