クリエイティブな人が実践している、早朝にしている11の習慣

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海外デザインブログCanva Design School Blogで公開された「11 Morning Habits That Will Change Your Life (And Make You More Creative)」より許可をもらい、日本語抄訳しています。

 

 

目覚まし時計のアラーム音で目を覚まし、寝ぼけたままシャワーを浴び、歯を磨き、朝食をたべて、仕事に向かうという毎日を過ごしているひとも少なくないでしょう。しかし、本当にこれだけでいいのでしょうか。

 

将来的に、よりクリエイティブな考え方をするためにも、朝の時間を有効活用する必要があります。

 

Annie Dillard氏はこれまでに、「毎日の過ごし方が、もちろん人生の過ごし方になる。How we spend our days is of course how we spend our lives.」と述べていますが、すこし一般的なアイデアと言えるかもしれません。最近の研究では、人生の喜びや創造性に重要なのは、毎日の過ごし方ではなく、毎朝の過ごし方だということが分かってきています。

 

朝の過ごし方によって、クリエイティブな洞察力を磨くことも、なにも考えずに毎日を送ることもできます。「朝型人間」と呼ばれる人たちがいますが、起床時間よりも、朝の貴重な時間をどのように過ごすかが、特に重要になってきます。

 

今回は科学的に証明された、よりクリエイティブな考えになる、習慣にしたいポイントをまとめてご紹介します。毎朝の過ごし方が変わるだけでなく、人生におけるクリエイティブな発想にもつながります。

 

 

 

詳細は以下から。

 

 

 

01. マインドフルネスの時間をつくろう。

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瞑想にちかい「マインドフルネス」は、クリエイティブな考えを身につけるのに、重要な毎朝の習慣のひとつです。最近の研究によって瞑想の時間をもつことで、より創造性を高め気分爽快にしてくれることが分かってきています。
「オープン・モニタリング瞑想(英: Open-Monitoring Meditation)」とも呼ばれるこの考えは、他者からの、または、自分自身の評価、判断にとらわれず、「いま、ここ」に注意を向けている状態であり、ネガティブな感情もポジティブな感情も客観的にとらえている、または、味わっている状態であり、また、いま自分が行っている行動や頭の中にある思考、心にある感情を客観視しながら、受け入れている状態となります。

 

マインドフルネスを実践することで、新しくてクリエイティブなアイデアを生み出しやすくなるでしょう。

 

 

 

02. 他から遮断された時間を持とう。

 

なにも考えずに朝の時間を過ごすことで、貴重な時間をムダにするだけでなく、あふれる創造性をストップしてしまいます。Eメールの確認などの作業は避け、朝起きてまずしなければいけない項目をリストアップしておきましょう。

 

もし、どうしてもメールの確認をしなければいけない場合は、すこし早く起きることで、まず集中しなければいけない作業をこなしてから、確認することもできるでしょう。わたしたちは、限られた時間しかありません、無駄にするのは残念です。

 

 

 

03. コーヒーを飲もう。

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うれしいニュースとして、カフェインはわたしたちを覚醒させてくれ、さらに大事なポイントは、よいアイデアを考えるときのモチベーションをつくりだす、脳のドーパミンの働きを活発にするという点です。朝に一杯のコーヒーを飲むことを習慣づけることで、クリエイティブの窓を開放する、手助けしてくれるでしょう。

 

 

 

04. 毎日の行動に目的をもとう。

 

Appleの創始者スティーブ・ジョブズは、毎朝起きるたびに鏡に映る自分に向かって、「もし今日が人生で最後の日としても、いまからすることをしたいだろうか?」と問いかけていたそうです。もし、「ノー、NO」という答えが長く続くときは、人生において大きな変化が必要だと認識していました。なにか目的をもって起床ではなく、その目的を確認する時間も、毎朝つくってみましょう。

 

スティーブ・ジョブズほど深く自分自身に問いかけることもできますが、今日したいことを書き出すくらい、シンプルな内容でも構いません。これだけでも、目的のある生活をおくることができるでしょう。

 

もししなければいけない課題に詰まり、退屈と感じるときは、なぜそれをはじめようと思ったのか、自分に問いかけてみましょう。もし目的がない日々を過ごしていたり、目的自体をあまり確認していないのなら、自分らしくない人生を送ることことは簡単なことです。クリエイティブ力は、自分自身が熱望することでのみ開花することができるのです。

 

 

 

05. ゆっくりと起床しよう。

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クリエティブ思考の鍵は、どのくらいの睡眠時間をとっているかだけでなく、目の覚まし方もポイントになります。多くのアイデアのひらめきは、注意力が散漫した、寝ぼけている状態がもっとも良いとされ、自分の知っている知識ネットワークへの接続を拡大してくれます。この拡大こそ、問題解決に大切な要素と言えるでしょう。

 

この習慣を実行するには、すこし早めに寝て、いつもより30分早く目覚ましをセットする必要があるかもしれません。また、生活における大きな変化となるため、すこし不快に感じることがあるかもしれませんが、クリエイティブ力をアップさせるには価値のあることとなるでしょう。同時に十分な睡眠、昼寝を取るように心がけましょう。覚醒するだけでなく、クリエイティブと密接な関係がある、右脳の働きを活発にしてくれます。

 

 

 

06. 適度な運動を取り入れよう。

 

朝起きて、適度な運動をおこなうことで、多幸感をもたらすエンドルフィン(英: Endorphin)を増やし、全身の血の流れを良くすることで、座り作業のストレスを解消し、クリエイティブな洞察力へと導いてくれます。

 

アメリカ版のファッション雑誌、Vogueのチーフエディタ➖のAnna Wintour氏は、毎朝5時45分きっかりに、1時間のテニスマッチをニューヨークで行います。ロシア人作曲家Tchaikovksy氏は、「毎日2時間の散歩が必要で、すこしでも早く家に戻ってきてしまうと、一日が台無しな気分になってしまう。」とThe Guardian誌が特集しています。すこし極端な例かもしれませんが、早朝にエクササイズを取り入れることで、クリエイティブな発想が浮かばないといった、悩みを防いでくれるでしょう。

 

 

 

07. 朝の決めごとを減らしてみよう。

 

せっかくの貴重な朝のクリエイティブなエネルギーを、着る洋服を決める時間に費やしたり、コーヒーの種類で迷ったりすることに、できるだけ使わないようにしてみましょう。朝の日課をすくなるすると言うと、つまらなく聞こえるかもしれませんが、これから行うブレインストームや執筆、問題解決などに力を温存しておくと考えてみましょう。たとえば、アメリカのオバマ大統領は、灰色または青のスーツしか着用しません。その理由を、「他に決めなければいけないことがたくさんあるんだ。」と述べたそうです。

 

同じようにFacebookの創始者マーク・ザッカーバーグ氏も、毎日同じ灰色のTシャツを着用します。彼はその理由を「自分の人生において、どうでもよいことに対するエネルギーを使いたくないから。」とThe Financial Timesに述べています。選択をよりシンプルにし、クリエイティブなアイデアを考える時間に活用しましょう。

 

 

 

08. 感謝する気持ちを持とう。

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毎朝、数人の親しい知人や、いくつかの事柄に感謝する時間をもつように心がけましょう。一生懸命はたらくモチベーションをアップさせ、同時に幸せで、楽観的な気持ちにしてくれ、自分の人生においてなにが大切なのか教えてくれるでしょう。そうすることで、自分が好きなことなのに、いつの間にか延期してしまっていることに、もっと時間を費やすことができるようになるでしょう。

 

 

 

09. 仕事に行きたくない、と言うのをやめましょう。

 

クリエイティブな思考になるために、すべてを諦め、100パーセントで集中しなければいけないというわけではありません。日中の仕事は普段通りこなし、家に帰ってからクリエイティブに過ごすということもできるでしょう。実際に、規則正しい日中の仕事もこなすことで、一日中クリエイティブな作業をするよりも効果的ということも分かってきています。

 

これは、時間が限られていることで、よりクリエイティブになりやすいことを意味しています。詩人であったT.S. エリオット(英: T.S. Eliot)は銀行員でしたし、ウィリアム・カルロスは小児科医、ジョセフ・ヘラーは広告担当の重役でした。

 

クリエイティブなアイデアは、さまざまなことを行っているときにひらめき、日中の仕事をこなしながら、デザインプロジェクトを手掛ることで、より柔軟な考え方ができるようになるでしょう。

 

 

 

10. 日常のルーティンのつくって、続けてみよう。

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あなたが世界中のどこにいたとしても、同じ朝の決まった行動、ルーティンを続けるように心がけましょう。世界的に有名な村上春樹氏は、「催眠術のように同じことを反復することで、それは重要になります。より深い心情(英: State of Mind)に触れることができるように、私は自分自身に催眠術をかけているようなものです。」と述べています。自分だけの決まったルーティンや目標を立てることは簡単ですが、それを続けるとなると話は別です。

 

質の高い睡眠を心がけたり、朝のエクササイズなどの習慣をやめてしまう理由は、特に仕事の出張中などではいくらでもあるでしょう。しかし、「今日だけは、」という甘い気持ちが、すこしずつクリエイティブな習慣から遠ざけるきっかけになってしまいます。

 

 

 

11. 寝る前に朝の計画を立てよう。

 

睡眠を取るまえに、まずやらなければいけないことをリストアップし、朝の過ごし方を決めておくことで、起きたときに無駄な時間を過ごす必要がなくなります。またじっくり考えなければいけない時間が減り、よりクリエイティブなアイデアが湧きやすくなります。物事をあらかじめ決めておくことで、朝の時間をもてあそんだり、朝食の献立を考えたり、連絡とらなければいけない人を確認したりといった時間から、避けることができるでしょう。

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クリエイティブな思考は、目に見えにくく、手に入れにくい能力のひとつです。一度学んでしまえば、一生忘れない能力がある一方、クリエイティブな思考は絶えず移り変わやすいものです。すぐにオリジナルのアイデアをひらめくときもあれば、数日(長いときは数週間、数ヶ月、数年)なにもアイデアが浮かばないということもあります。その点で、毎朝の決められたルーティンをこなすことが重要になってくるでしょう。すべてを理解することがむずかしいクリエイティブ思考において、この朝の過ごし方が科学的にも証明された、クリエイティブになれる唯一の方法のひとつと言えるでしょう。

 

他から切り離された時間をすごし、コーヒーを飲んだり、焦らずに起床し、選択肢を減らし、適度な運動をし、瞑想を取り入れ、意図的に考えるといったことを習慣づけることで、よりクリエイティブな思考を保つことができ、偶然の産物とも言えるクリエイティブを、コントロールすることができるようになるでしょう。

 

 

参照元リンク : 11 Morning Habits That Will Change Your Life (And Make You More Creative) – Canva Design School