今と昔を比較しよう!世界的ブランドロゴの移り変わり30選まとめ

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海外デザインブログCanva Design School Blogで公開された「40 Examples of Classic Branding next to the Modern Version」より許可をもらい、日本語抄訳しています。

 

 

世界的に有名な会社は、ちょっとしたマイナーチェンジから、ガラッと雰囲気を変えるリデザインまで行うことで、激しい競争に勝ち抜いています。

 

 

ブランドのロゴやパッケージデザイン、商品、広告バナーデザインなど、最新バージョンと昔のデザインを比較することで、ブランドイメージにおいて何が変化し、何が変わらないのかひと目で分かります。どのように長年を通して首尾一貫したブランド価値や、マーケティングを行ってきたのか理解する手助けになります。時代ごとにどのようなデザインが流行し、人気があったのか分かり、ブランド毎のトレンドが見えてくるでしょう。

 

 

今回は、世界的に有名な企業ブランドのロゴデザイン30種類を、今と昔で比較してまとめています。時代に合わせた、目立つデザイン作成の参考にしてみてはいかがでしょう。

 

 

 

詳細は以下から。

 

 

 

01. ペプシコーラ 1898 vs 2015

01_Pepsi

 

創始者で薬剤師でもあったケイレブ・ブラッドハムが、消化不良の治療薬として売り出した飲料に起源する、ペプシコーラ。はじめは筆記体を利用したロゴでしたが、ミニマルなアプローチでシンプルなロゴに変化しています。筆記体の滑らかなカーブデザインが、今でもロゴに活用されています。

 

 

 

02. リプトン 1900 vs 2012

02_Lipton

 

できるだけ情報を詰めこんだ1900年頃のデザイントレンドと、モダンな広告デザインは大きく異なります。現在は、より落ち着き(英: Calm)やリラックス(英: Relaxation)した雰囲気を演出しています。

 

 

 

03. グッドイヤー 1901 vs 2015

03_Goodyear

 

100年以上続くタイヤメーカーで、ロゴデザインではフォントや羽のついたブーツ、配色を改変したバージョンを1970年頃より、40年以上利用しています。

 

 

 

04. BMW 1917 vs 2015

05_BMW

 

およそ1世紀に渡って、高級車ブランドの威信を保っている会社で、100年たった今でも、ロゴデザインはあまり変わっていません。多くのブランドロゴがフラット化するなか、光が反射したような奥行き感をロゴに加えています。

 

 

 

05. ワーナー・ブラザーズ 1923 vs 2015

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1923年にロゴを作成してから、コンセプトはあまり変わっていないワーナー・ブラザーズのロゴデザイン。元々は、撮影を行っていたスタジオが、ロゴデザインに加えられれており、時間が経つに連れて、3Dエフェクトを利用したロゴに変化しています。

 

 

 

06. ヴォーグ 1929 vs 2015

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時代ごとに人気のあるファッションや、イラストレーション、スーパモデルや女優などを起用する、アメリカを本国としたファッション雑誌。1920年頃人気のあったアートデコ(英: Art Deco)ファッションが印象的な雑誌カバーで、現在でもトレンドを追いかけた表紙と成っています。

 

 

 

07. シェル石油 1930 vs 2015

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世界的にも有名なロゴのひとつで、1930年ごろにトレンドだったラインアートでもともと作成されています。すこしずつ改良を加え、今ではシンプルなラインと鮮やかな配色が特長です。認知度をアップさせるだけでなく、1950年ごろにはじまったFAX通信にも適したロゴとなっています。

 

 

 

08. アウディ 1932 vs 2015

11_Audi

 

BMWと同じく、奥行き感を表現したAudiのロゴデザイン。会社を代表する4つのサークルは、リデザイン後も利用されており、それぞれのサークル円は、1932年のDKW、Horch、WnadererとAudiが会社合併したことを意味しています。

 

 

 

09. ロンドン地下鉄 1933 vs 2015

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ロンドンの地下鉄ロゴは、1908年にはじめてサークル型として登場しました。そこから駅名が分かりやすいように、改良が加えられ、配色を調整することで、世界でもっとも印象に残るロゴデザインとして、現在も人気があります。

 

 

 

10. モノポリー 1935 vs 2015

13_Monopoly

 

ロゴ時代はあまり変わっていませんが、時代ごとにパッケージデザインは大きく変化している、世界的に人気のボードゲーム。

 

 

 

11. フォルクスワーゲン 1935 vs 2015

14_Volkswagen

 

フォルクスワーゲンも、AudiやBMWなど他の車メーカー同様に、ロゴに立体感を加えたデザインを採用しています。VとWを組み合わせたロゴの基本デザインは残し、第2時世界大戦後は、ナチスのまんじマークに似ているという理由から、ラインは消滅することとなりました。

 

 

 

12. NFL 1940 vs 2015

15_NFL

 

1949年ごろ当初のロゴは、アメリカ愛国心を表す赤、城、青の配色が採用されていました。1960年にリデザインされたロゴは、ストライプをなくし、再現しやすく、電子的に伝えやすく改良されました。

 

 

 

13. ベスパ 1949 vs 2015

18_Vespa

 

1947年にEnrico Piaggio氏によって作成されたロゴは、コンテンポラリーで、より手頃な値段感を表現したそうです。。ほんの少しのマイナーチェンジを含めた、現在のロゴデザインは、ファッション性と若々しさ、冒険といったブランドイメージをうまく演出できています。
 

 

 

14. バーガーキング 1957 vs 2015

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Burger King(英: Burger King)の王様がハンバーガーの上に座っている、複雑なロゴデザインから、ブランド名をハンバーガーではさんだ、シンプルなロゴへと変化しています。

 

 

 

15. レイバン 1 vs 2

23_Ray-ban

 

1950年代からファッション業界で活躍するRay-Ban(英: Ray-Ban)は、常に消費者の行動をうまく理解し、赤い口紅がポイントの1950年代の広告デザインから、2014年に公開されたパーティーを楽しむ若者まで、スタイリッシュなデザインを提案し続けています。

 

 

 

16. フォルクスワーゲン・ビートル 1959 vs 2015

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アメリカの大規模生産と差別化した、1959年のフォルクスワーゲンのキャンペーンでは、「小さく考えよう(Think Small)」というコンセプトでした。モダンな現在の広告デザインでは、ヒッピー文化を象徴する、ノスタルジックな雰囲気が、今でも健在です。

 

 

 

17. マクドナルド 1960 vs 2015

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世界的に有名な企業ロゴを語るときに、このゴールデンアーチを忘れることはできません。世界でもっと認知されているロゴデザインのひとつで、もともと1952年に初めてマクドナルド(英: McDonalds)に登場しました。

 

 

 

18. WWF 1961 vs 2015

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1968年に作成されたロゴは、2000年にリデザインされたロゴにもとてもよく似ています。他のモダンロゴと同じように、よりシンプルなデザインへと変化しています。

 

 

 

19. ターゲット 1962 vs 2015

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街の小さな小売店舗から、世界的なグローバル企業へと成長したターゲット(英: Target)。リングの数を少なくした、標的マークが今でも利用されています。

 

 

 

20. ヘインツ 1962 vs 2007

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新鮮なケチャップを販売する広告デザインは、1962年当時はキャッチコピーを利用したデザインで、2007年にはトマトのヘタを加えることで、変わらない新鮮さを表現しています。

 

 

 

21. ユナイテッド・エアーライン 1964 vs 2013

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デザイントレンドの移り変わりを、分かりやすく理解できる旅行関連の広告バナーデザイン。イラストレーションが主体となった1950/60年代のデザインと、高品質なイメージ写真を利用したが現在のデザイン、どちらも旅行したくなるコンセプトが素敵です。

 

 

 

22. オリンピック 1968 vs 2016

31_Olympics

 

4年ごとに開催されるオリンピックのロゴデザイン。5つのリングデザインは改変することはできませんが、その他の部分は、開催時期や場所をうまく反映したデザインに仕上がっています。

 

 

 

23. アメリカン・エアーライン 1968 vs 2015

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アメリカン・エアーライン(American Airlines)では、1968年から使われ続けていたロゴデザインを、2013年に改修しています。飛行機の翼をモチーフに、ワシの羽がリデザインされ、赤と白、青のグラデーションが特長で、フォントもHelveticaからよりミニマルなスタイルに変更されています。

 

 

 

24. ナイキ 1971 vs 2015

33_Nike

 

1971年にデザインされて以来、変わらず同じロゴを利用しているナイキ(Nike)。「スウッシュ(英: Swoosh)」として、世界的に広く認知されており、ロゴデザイン最高傑作のひとつに数えられます。

 

 

 

25. アップル 1976 vs 2015

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現在のAppleのミニマリズムを追求した製品から、最初のロゴデザインがこんなに複雑とは想像しにくいでしょう。現ロゴデザインは、美しいデザインとシンプルな機能性を見事に表現した、洗練されたデザインとなっています。

 

 

 

26. MTV 1980 vs 2015

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誕生以来あまり変わることのないMTVのロゴデザイン。このロゴのもっとも革新的なポイントとして、特定の配色が決められていないので、同じテンプレートを利用しながら、デザインに応じて自由で、クリエイティブなアイデアを表現できます。

 

 

 

27. レゴ 1981 vs 2007

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1980年ごろの広告デザインでは、子供向けキャンペーンを行っていましたが、現在レゴ(Lego)は、年齢に関係ない広告デザインへと移り変わっています。

 

 

 

28. ポラロイド 1982 vs 2015

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レトロアイテムとして人気の高いポラロイド(Polaroid)製カメラ。現在は、1982年に使われていた配色を採用され、Instagramアプリを連想させるデザインに仕上がっています。

 

 

 

29. M&Ms 1987 vs 2013

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カラフルなマーブル型チョコレート菓子を、そのままキャラクター化した、世界的にも人気のデザイン。今では、それぞれのキャラクターの個性が加えられ、よりゆーざーに訴求するデザインへと仕上がっています。

 

 

 

30. グーグル 1998 vs 2015

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グーグル(Google)では、よりフラットでミニマルなロゴデザインへと変化しています。こうすることで、絶えず変化を続けるデザインの世界でもトップに君臨し、革新的なブランドイメージをうまく反映しています。

 

 

 

さいごに、。

 

ブランドロゴの今と昔を比較することで、何を学ぶことができるでしょう。以前使われていたロゴデザインから、その時代のファッション性やスタイルなどのトレンドを知り、現在のロゴにどのように反映されているのか確認してみましょう。特定の歴史的な期間を掘り下げることで、その文化をより理解し、これらのロゴがどのようにして、他から目立っていたのか学んでみましょう。

 

 

参照元リンク : 40 Examples of Classic branding Next to the Modern Version – Canva Design School