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海外デザインブログCanva Design School Blogで公開された「The Role of Textures in Contemporary Graphic Design」より許可をもらい、日本語抄訳しています。

 

テクスチャは、素晴らしいデザインプロジェクトを作成し、デザインを大きく改善することができる強力なテクニックです。

 

 

テクスチャは、ものの触り心地や表面の質感を指しています。たとえば毛糸のブランケットが肌に触れたり、お風呂で泡まみれになったり、肩にかかった髪の毛を優しく触ったり、どれも質感によって感じる感覚です。

 

 

グラフィックデザインにおいて、テクスチャは一般的に視覚的なデザインですが、うまく利用することで魔法のようなエフェクトや、さまざまな種類のビジュアル要素を作成することができます。

 

 

この記事では、デザインにテクスチャをうまく取り入れる、10個の実用的なテクニックをご紹介します。

 

 

詳細は以下から。

 

 

 

01. 自然系テクスチャでオーガニックなスタイルを。

 

まず最初のテクニックは、デザインに自然系のテクスチャを利用する方法です。たとえば、元気に生長した芝生や宙に舞った羽毛の質感など、日常生活のさまざまなものからインスピレーションを得ることができます。

 

 

自然系のデザイン要素をデザインに取り入れることで、イキイキとした、温かみのある、美しさを演出することができます。

 

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上記サンプルでは、自然系テクスチャとミニマル・アートの絶妙な組み合わせており、人間味のあるオーガニックな雰囲気を表現しています。花の色を反転することで、うまく自然の美しさを表し、色の濃いテクスチャは、中央に配置されたサークル型の白抜き文字ロゴとのコントラストを描いています。

 

 

このテクニックで押さえておきたい点は、背景の自然系テクスチャと前景デザインにコントラストを加えることです。同じエフェクトを実現するために、色相と彩度を調整したテクスチャに、メッセージを重ねてもよいでしょう。

 

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上記サンプルでは、うまく自然系テクスチャを利用して、見事なポスターデザインを作成している好例と言えるでしょう。(動物の頭部分と一体化した文字テキスト)と同じタイプのエフェクトとして、植物の写真と文字テキストを組み合わせ、花と重なった部分だけ消しゴムツールで文字テキストを削除することで、葉っぱから飛び出したような見た目を実現できます。特に目を惹くデザインテクニックのひとつと言えるでしょう。

 

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上記サンプルは、このテクニックをうまく表現したデザインです。写真の中央に非対称で並べられた太字テキストには、どれも花びらが重なりあっています。文字テキストと写真を重ねるだけで、立体的な3Dエフェクトを完成させる、シンプルで手軽なテクニックです。

 

 

Photoshopでデザイン編集するときは、花の写真の透明度を50-70%に下げ、文字テキストと重ねて表示したい部分を、ていねいに削除していきましょう。最後に不透明度を100%に戻せば完了です。

 

 

 

02. ユニークで人工的なテクスチャを試してみよう。

 

人工的なテクスチャ(英: Artificial Texture)は自然系テクスチャとは異なり、幾何学模様やファブリック生地に使われているパターンデザインを指します。また、複雑な構造を撮影した写真や、3Dデザイン、製造工業関連の写真なども含まれます。

 

 

色あせたテクスチャや、クシャクシャにした紙、つるつるとした壁の表面などと一緒に、シンプルなラインアートを合わせることで、注目を集めるフォーカルポイントとして活用することができます。またPhotoshopなど、3Dデザイン作成するソフトウエアでテクスチャ利用することで、幅広い質感をデザインに追加することができます。

 

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上記サンプルでは、シンプルなシェイプで描かれた「A」が、背景のテクスチャとのコントラストを見事に反映しています。上記のようなテクスチャ素材を背景に、強調したスローガンやロゴなどを上に重ねることで、同じようなエフェクトをうまく表現できます。

 

 

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上記サンプルは、ユニークな色合いと形を利用したデザインプロジェクトです。特にグラフィックデザインにおいて、タイポグラフィとテクスチャは最高の組み合わせで、インクが垂れたようなエフェクトを完成させています。

 

 

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とても細かい部分までデザインされており、ブラシでペイントした文字の質感まで見事に表現され、見たひとに驚きを与えるデザインに仕上がっています。

 

 

 

03. 触れることができそうな質感を表現しよう。

 

見た目の質感とは異なり、触れることができそうな(英: Tactile)質感をもったデザインを指します。特にプリント印刷の現場で幅広く利用されているテクニックで、光沢感のあるインクとマットな表面が重なることで、ユーザーの注目を惹き、ある特定の感情をうまく引き出すことができます。一般的に、ユーザーの注目を集めるコンテンツがテーマと言える、ステーショナリーグッズや雑誌などを中心に見かけるテクニックです。

 

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上記サンプルは、うまく触れることができるテクスチャ素材を利用した例で、デザイン全体はミニマルスタイルで表現されています。同じエフェクトを実現するには、3D文字テキストや撮影された文字を、クリーンですっきりとした背景に重ねて配置してみましょう。

 

 

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上記サンプルは、グラフィックデザインにうまくテクスチャ素材を活用した、マガジン雑誌の好例です。テクスチャレイヤーを重ねることで、特定のデザイン要素に注目を集める工夫がされています。

 

 

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上記サンプルでは、一滴の血を立体的に魅せるパターンテクスチャを利用して、ユニークなポスターデザインに仕上げています。

 

 

 

04. テクスチャを使って、引き込まれるようなデザインを。

 

デザインにテクスチャを利用することで、奥行き感が特長のエフェクトを実現することもできます。

 

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上記サンプルは、引きこまれ型エフェクトをうまく演出したポスターデザインで、植物をモチーフにしたテクスチャとメッセージが見事に反映されています。

 

 

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上記デザインは、グラフィック要素にテクスチャ素材を利用したもうひとつのサンプル例です。立体的に表現された3D葉っぱデザインとテクスチャが、まわりのミニマルなグラフィック要素と絡まり、美しい構図に仕上がっています。

 

 

 

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上記サンプルは、シンプルなレイアウトで、写真のインパクトを最大化することを目標にしたプロジェクトです。背景を切り取られた、宙を舞うファブリック生地が、少しだけロゴデザインと重なっているのが分かります。

 

 

 

05. テクスチャ背景として写真を利用しよう。

 

次のテクニックは、イメージ写真を背景テクスチャとして利用することで、素晴らしいデザインを作成します。以下ポスターデザインは好サンプルと言え、インパクトのあるイメージ写真と文字テキストを組み合わせています。黄色で描いたテキストが、うまくイメージ写真とのコントラストを表現し、より高い注目をあつめるデザインとなっています。

 

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以下は、イメージ写真にどのように注目をあつめることができるか、うまく説明したサンプル例です。美しい熱帯植物を撮影した写真に、シンプルで清潔感のある文字テキストを、反透明レイヤーに重ねています。同じエフェクトを実現するには、背景に単色カラーのイメージ写真を利用し、透明度や色調整を行うことで、うまくコントラストを描くことができるでしょう。

 

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以下サンプルは、イメージ写真をデザインのアクセントとして利用しています。グレースケールで表現されたイメージ写真と、鮮やかな黄色のグラフィック要素がうまくコントラストを描いています。また長方形の図形が、モデルの目を利用したガイドラインとなっており、人物の個性やユニークさを表しています。

 

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イメージ写真がメイングラフィックとなる雑誌の表紙カバーでよく見かけるテクニックで、美しい写真と見出し用の太字フォントを組み合わせることで、同じ効果を再現できます。

 

 

 

06. テクスチャで立体的な見た目を実現しよう。

 

テクスチャ素材を利用することで、他のデザイン要素と重なったような、3Dエフェクトを実現することができます。このテクニックでは、立体的なテクスチャデザインを平面的に魅せるために、不透明度をうまく調整することで、全体の見た目を仕上げることができます。

 

 

以下のサンプルは、音楽フェスティバル用ポスターデザインで、このテクニックを見事に活用しています。

 

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背景を切り抜いた熱帯植物の葉っぱは、ピンク色の背景とのコントラストをうまく表現するだけでなく、レトロでミニマルなスタイルを完成させます。

 

 

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上記サンプルは、重なり合うテクスチャを利用することで、興味深いデザインに仕上げています。イメージ写真にテクスチャを重ねることで、色を変更したりすることなく、デザインの興味をうまく惹く工夫がされています。

 

 

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上記サンプルは、複数のデザイン要素をどのように立体的に魅せるか、説明するのにぴったりです。テクスチャと重ねて、バラバラに並べられた文字テキストは、透明度を調整することで、まるで遠くに表示されているような見た目に仕上げています。

 

 

 

07. テクスチャを利用したタイポグラフィで、メッセージを伝えよう。

 

テクスチャ素材は、タイポグラフィと組み合わせることで、素晴らしいデザインエフェクトに生まれ変わります。モダンでミニマルスタイルのアクセントして利用できるだけでなく、幅広いデザインスタイルに応用することができます。利用する文字サイズや形、色、質感によって、複雑なデザインレイアウトの必要もなく、メッセージを強力に伝えることができます。

 

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上記サンプルでは、アルファベット「A」にうまくテクスチャを適用することで、モダンなスタイルに仕上げています。立体的に飛び散る3Dスプラッターを使い、平面デザインを表現しています。

 

 

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上記サンプルでは、テクスチャを利用することで、どのように特定のデザイン要素を強調できるか(このケースでは「Please!」というキーワード)、具体的に示しています。同じようなエフェクトを実現するには、レイアウトの大部分にテクスチャを加え、見出しタイトルを追加してみましょう。

 

 

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上記デザインポスターは、タイポグラフィーをミニマルスタイルとうまく組み合わせた、テクニックと言えるでしょう。アルファベットを指差したイメージ写真が、ビジュアルガイドラインとなり、読み手に見出しタイトルを読もうという気にさせます。一定方向を眺めている人物の写真を利用することでも、同じようなエフェクトを実現できます。

 

 

 

08. 紙テクスチャを利用して、見た目の良いデザインを。

 

デザインプロジェクトにおいて、紙テクスチャはもっとも美しい背景を作成する方法のひとつです。背景イメージをあまり強調せずに、ミニマルスタイルを表現できるテクニックとしても有効的です。紙テクスチャをどんなデザインにも応用でき、本物そっくりで、リアルな質感を表現するのに役立ちます。

 

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上記サンプルは、連なる山並みに紙テクスチャを組み合わせることで、人間と自然の結びつきを見事に表現しています。自然をテーマにしたデザイン要素と、紙テクスチャを一緒に利用することで、自然の美しさを表したいときにもぴったりです。

 

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上記サンプルでは、白紙の紙テクスチャの上に、走り書きされたタイポグラフィを活用した、Wallpaper.comという壁紙配布サイトのデザインで、うまくコンセプトとメッセージを伝えることができています。

 

 

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上記サンプルは、さまざまな質感の紙に印刷されたステーショナリーセットで、背景デザインに紙テクスチャを利用することで、同じエフェクトを再現できます。ザラザラした灰色のテクスチャは、工業デザインを表し、茶色の再生紙は自然の大切さを伝えます。

 

 

異なるタイプの紙テクスチャを利用することで、デザイナーは背景テクスチャを変更できるだけでなく、別のメッセージを伝えることもできます。

 

 

 

09. テクスチャを活用したフォントを使って、素敵なデザインを。

 

テクスチャを利用したタイポグラフィと比較するように、テクスチャを利用したフォントはさまざまなデザインの作成に応用することができます。あらかじめ作成されたテクスチャフォントは、後から調整が必要になる不透明度やフィルタを適用でき、魅力的な文字テキストをより手軽に作成することができます。

 

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上記サンプルでは、テクスチャを利用することで、ポスターデザインにとって大きな2つの役割を担っています。ひとつは美しい背景イメージを作成し、もうひとつはフォント自体にテクスチャが適用されることで、まるで山の様な見た目を表現しています。

 

 

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上記サンプルは、テクスチャフォントを利用した美しいポスターデザインです。フォント自体がフォーカルポイントで、うまく視線を集めています。すっきりとした背景に、テクスチャフォントを組み合わせることで、どんなデザインでも同じエフェクトを実現できるでしょう。サンセリフ書体と一緒に利用するように心がけ、他に飾り文字を利用しないようにし、読みやすさを保つことで、力強いメッセージを伝えることができるでしょう。

 

 

 

10. テクスチャ背景を利用して、ゾクゾクするデザインをしよう。

 

テクスチャを背景に利用するテクニックは、ユーザーに視覚的な興味を引き起こす、もっとも強力なツールのひとつです。鮮やかな色使いやユニークなシェイプを利用することで、デザインの構図にアクセントを追加できます。背景として利用されるテクスチャとイメージ写真は、既成概念にとらわれずにメッセージを伝え、魅力的なデザインに仕上げます。

 

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上記サンプルは、乳がん予防を促すポスターデザインで、美しいテクスチャや形、色を利用することで、メインとなるメッセージを文字テキストを利用せずに伝えています。すこしだけぼかしエフェクトを写真に加えたり、メッセージに関係のあるテクスチャを利用することで、同じエフェクトを再現することもできます。

 

 

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上記サンプルは、背景を切り抜いたイワシの群れが泳いでいる写真を利用することで、魅力的で興味を惹きつけるデザインに仕上げています。切り抜きイメージは、はっきりとしたメッセージを伝えることができるツールとして活用しましょう。

 

 

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上記デザインは最後のサンプル例で、手描きされたテクスチャと鮮やかな文字テキストの組み合わせを用いることで、素敵なポスターデザインに仕上がっています。また、黄色とミントグリーンの組み合わせが、見事なコントラストを描いている点もポイントです。

 

 

 

さいごに、、。

 

テクスチャを利用したデザインテクニックは、複雑なデザイン要素を必要とせずに、魅力的なグラフィックアートを作成できると言えるでしょう。イメージ写真や切り抜きイメージは、ワクワクとしたデザインを表現できます。まずは、はっきりとしたアイデアと数枚のイメージ写真を集めることからはじめ、テクスチャを利用した魅力的なデザインを完成させてみましょう。

 

 

フォーカルポイントを設定したり、特定のデザインを他の要素から強調したいときにも、テクスチャ素材はデザインにおいて大きな役割を果たしてくれるでしょう。

 

 

参照元リンク : The Role of Texture in Contemporary Graphic Design – Canva Design School