海外サイト 99designs で公開された 8 dazzling color trends for 2019 より許可をもらい、翻訳転載しています。
色(英: Color)は、コミュニケーションにとって重要なデザイン要素で、ペースの速い現代では、特に第一印象が大切になります。
一見すると、色は目を休めることも、邪魔することもでき、ときには考えや行動さえも変えてしまいます。これこそが、感情を視覚化できる新しい色の組み合わせを、世界中のデザイナーが考える理由と言えるでしょう。
インターネットによるグローバル化によって、色のトレンドは急速に変化していると言っても不思議ではありません。
この記事では、2019年に注目したい最新配色カラートレンド8個を詳しくご紹介します。清潔感のある落ち着いたナチュラルカラーから、鮮やかで活気のある色調まで、さまざまな色のトレンドを見ていきましょう。
コンテンツ目次
01. 燃えるような赤色 Fiery reds
赤色はとても強力な色のため、多少デザインに含まれていても、うまく合わせることができます。あらゆる用途、プロジェクトで活用してみましょう。
赤色は、わたしたちの先祖にとって、血や火の色と考えられ、さらに愛や情熱、エネルギー、強さなどとも関連付けられています。一般的には、喜びや幸福などを連想させます。
赤色は注目を引きやすい色のため、利用には細心の注意を払う必要があるでしょう。鮮やかな配色なので、ブランドカラーときちんとマッチしているか確認しましょう。2019年には、燃えるような赤色をさまざまなデザインで見かけるでしょう。
via Loaded
via ElleGFXs
via Nat Dalbem
via Human | Tito Romero
via Human
via Cesar St. Martin | Ainara Sainz | Fede Maksimiuk
02. 中立的な白色 White neutrals
先述した燃えるような赤色が強すぎるときは、より清潔感や静けさを表現できる、中立的な白色(英: White neutrals)の選択も考えてみましょう。
白色は、純粋さのシンボルであり、正直さと中立性を連想させます。この特長のおかげで、デザインに白色を利用することで、こころを落ち着かせる効果があります。あらゆるデザインをやわらかい印象に仕上げたり、たっぷりとした余白スペースを与え、不思議な雰囲気も演出できます。
白色は、いつの時代でも使われている配色ですが、2019年はより注目を集めるかもしれません。余白スペースを使ったミニマルスタイルは、モダンでエレガントなブレンドに最適と言えるでしょう。もちろん、他の色と組み合わせることもできるので、デザイン全体の雰囲気を壊さない限り、このトレンドは効果的です。
via Brontidebg
via Jay Snow
via Kévin Magalhaes
03. アースカラー Earthy tones
アースカラー(英: Earthy tones)は、わたしたちの潜在意識を母なる自然(英: Mother Nature)に結びつけるため、懐かしいノスタルジックな感情を呼び起こします。ビーチや砂漠への旅行、新鮮な芝生な香りを思い出させます。
この雰囲気を演出するには、みどりや茶色、黄色、さんご色、または青のような冷たい色合いや、埃っぽいパステルカラーなど、落ち着いた色合いを検討してみましょう。あらゆる濃淡にも対応でき、ナチュラルな雰囲気を表現できます。
2019年には、ソーシャルメディアに日々投稿される、鮮やかな色からのちょっとした一息をつきたいので、自宅にいるような安心感のある色を使うことで、アースカラーのトレンドを、うまく取り入れることができるでしょう。
via Martis Lupus
via Yeye Design
via Martis Lupus
via Stefsification*
via Futura
via Mila Katagarova
04. 控えめに効果あり Less is More
ほんの少しの色だけを使う、シンプルでミニマルな構成は、デザインをポップに仕上げることができます。色を加えることで、よりメッセージ性の強い画像にしたり、ユニークなビジュアルを追加します。また、特定のメッセージや情報を強調するだけでなく、デザインへの視線をうまく誘導できます。
デザイン全体をモダンで、勇敢な(英: Brave)な印象に仕上げることができます。2019年には、ウェブデザインから商品パッケージまで、色を控えめにつかった、ユニークなデザイン方法が人気となるでしょう。

via Colorz

via Sociodesign

via goopanic

via Sweety & Co.

via ROBYNN REDGRAVE

via florinkozma

via Pop & Pac Studio

via Anna Iva
05. 大胆なコントラスト Brave contrasts
コントラストのある配色は、利用するときに注意が必要かもしれません。間違えると、文字通り目を痛めてしまう恐れがあります。その一方で、うまく利用すれば、鮮やかでとても魅力的な作品に仕上げることでができます。
カラーホイール上で反対側にある2つ以上の色を組み合わせると、お互いをうまく強調させることができます。また彩度(英: Saturation)を上げることで、輝きや動きを加え、叫ぶような強いメッセージ性を表現できます。
2019年には、これまでの一般的なコントラストの他に、より実験的なユニークなコントラストを試してみましょう。コントラストは、2つの色を組み合わせだけでなく、パターンや影でもうまく達成でき、どれも大胆でダイナミックな構成が特長です。
配色選びに困ったら確認したい、色の組み合わせ用チートシート The Ultimate Combinations Cheat Sheet

via Leta Sobierajski

via Fotonaut

via Cristie Stevens

via Olimpia Zagnoli

via e2infinity

via Asael Varas

via Song hojong
06. ウキウキした色使い The more the merrier
色が好きな人にぴったりなトレンド。色を取り入れることで、どんなデザインも楽しい雰囲気を表現できます。これまでは、あまり多い色数の使用は避けるように言われてきましたが、2019年は色のスペクトル全体を存分に活用してみましょう。
カラーホイールから適当に色を組み合わせるのではなく、調和されたハーモニーのある色を選ぶ必要があります。たとえば、同じ色の彩度や色相を変更してみたり、より調和のとれた落ち着いた雰囲気には、似た色合いや明るさを選択してみましょう。
via joanna-draws
via Molecula
via Daria V
via Underline Studio
via Futura
via Keyshod
via And Studio
07. 玉虫色の虹色カラーパレット Iridescent color palettes
コントラストの強い色合いやカラフルなカラーパレットは、大胆な見た目には最適ですが、もう少し明るくて、魔法のような雰囲気を表現したいときもあるでしょう。そんなときに虹色(英: Iridescent color)が役に立ちます。
玉虫色(英: Iridescence)は、シャボン玉やCDの裏面のような、光の干渉によって虹色に輝く光学現象です。デザインとファション両方の分野で、魅力的な見た目が注目を集めています。デザインに神秘的な、異世界のような雰囲気を表現したいときは、パステルカラーのグラデーションを利用してみましょう。
via Whitelist
via Truu Studio
via Vasjen Katro
via chrisandee
via ruizemanuel87

via Lenor
08. リビング・コーラル | 2019年のPantoneカラー Living Coral—Pantone’s color of the year 2019
Pantone社が発表した、2019年の色「リビング・コーラル(英: Living Coral)」を語らずに、カラートレンドは終わることができません。リビング・コーラル(Pantone 16-1546 Living Coral)は、鮮やかさや快適さ、楽観主義や喜びを表現できます。
一部のデザイナーは、今後のカラートレンドをすでに予想し、似たような色をデザインに使いはじめています。ナチュラルな色合いが特長で、今後あらゆるところで見かけるようになるでしょう。
via Pantone
via Tom Froese
via Panel Studio
via lilgrapefruit
2019年の準備はできていますか。 Are You Ready for 2019?
これまで見てきたように、2019年はあらゆる色がすこしずつ使われるでしょう。超カラフルな配色から控えめなもの、クラシックからモダンまで、さまざまなデザインを表現できます。来年はどんな色をつかったデザインが人気になるのか、これから楽しみです。
ウェブデザインやグラフィックデザイン、ロゴデザイン、フォントといった他の最新人気トレンドは、以下のエントリーを参考にどうぞ。
参照元リンク : 8 dazzling color trends for 2019 – 99Designs
サムネイル@ : Nobrow by MUTI – Behance.net