世界絵文字デーを記念して、アドビがアメリカや日本、オーストラリアなどで実施した「2021年世界絵文字トレンドレポート」について詳しくみていきます。
絵文字のもつ意味合いや使い方のエチケットといった世界共通での考え方やトレンドなど、発見や驚きの多い調査結果となっています。
世界絵文字デーとは?
世界絵文字デー(英: World Emoji Day)とは、毎年7月17日にSNSの利用者が「#WorldEmojiDay」のハッシュタグをつけて絵文字つきの投稿で、絵文字の利用促進を祝う記念日。
7月17日の理由は、Appleが提供するiOS用のカレンダーアプリ『カレンダー』を表す絵文字が「JUL 17(7月17日)」となっていることに由来するそう。
アドビは世界絵文字デーに合わせて、「2021年世界絵文字トレンドレポート」を発表。この調査ではアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本、オーストラリア、韓国の7,000人を対象にアンケートを実施、自己表現の手段としての絵文字のユニークな考え方や動向、トレンドをまとめています。
まず世界の絵文字ユーザーの好きな絵文字トップ5がこちら。
世界中の絵文字ユーザーの半数以上が、絵文字をつかったコミュニケーションがメンタルにもプラスの好影響を与えると回答しています。
絵文字ユーザーの67%が、絵文字を使うひとは使わないひとよりも友達思いで面白く、クールだと思っています。
全世界の絵文字ユーザーの88%が、絵文字を使うと相手に共感できる可能性が高いと回答。
全世界の絵文字ユーザーの90%が絵文字を使うと「自分を表現しやすくなる」と回答しています。
絵文字ユーザーの89%が、絵文字を使うことで言語の壁を越えたコミュニケーションがしやすくなると回答。
全世界の絵文字ユーザーの51%が、対面での会話よりも絵文字をつかったほうが感情が表現しやすいと感じています。また、55%のひとが電話による会話よりも絵文字での表現を好むという結果に。
世界のユーザーがバラエティーやスタイルの追加、拡張を望んでいる絵文字のカテゴリートップ5。やはり感情や気持ちを表現する絵文字の需要が高いようです。
絵文字の解釈は人それぞれですが、絵文字のエチケットが重要であることということは全世界共通。
Z世代の63%が、「自分が絵文字を意図したものとは違う使い方をしている」と回答しています。
世界でもっとも誤解されやすい絵文字のトップ3がこちら。
絵文字ユーザーの75%が、文字ではなく絵文字だけを素早く返信、リプしても問題ないと回答。
左がデートしたい相手に使うと喜ばれる絵文字のトップ3、右はデートしたい相手に使うと嫌われるトップ3。
仕事など職場での絵文字の使用は、チーム内での共同コラボレーションやコミュニケーションにおいても大きな効果をもたらし、絵文字ユーザーの66%が、職場で絵文字が使われることに好感をもっています。
絵文字ユーザーの71%が、職場での絵文字の使用が好感度や信頼性にプラスの影響を与えると感じています。
絵文字ユーザーの73%は、職場で絵文字を使うことで、より素早くアイデアを共有できると考えている。
63%のユーザーが、絵文字を使うことでチームの意思決定をより効率的になると回答しました。
51%のユーザーが、絵文字を使うことで「会議や電話の必要が減る」と答えています。
Z世代の半数以上が、職場でのコミュニケーションに絵文字が積極的に使われることで、自分の仕事の満足度が上がると考えています。
職場でのユーザーのモチベーションをアップさせる効果的な絵文字トップ3がこちら。
絵文字ユーザーの60%が、絵文字を含むメールやプッシュ通知を開く可能性があると回答、その中でも特にお気に入りの絵文字の場合はなおさら(63%)です。
絵文字ユーザーの42%は、絵文字をつかった広告の商品を購入する可能性が高いと回答しています。
76%のユーザーは、絵文字は団結力(Unity)や敬意(Respect)、お互いの理解(Understanding)を生み出す重要なコミュニケーションツールと考えています。
70%の絵文字ユーザーは、文化的・社会的に重要問題についての前向きな話し合いのきっかけになると答えています。
世界の絵文字ユーザーの大多数は、今後5年間で絵文字が発展し、より進歩するとも考えています。
おわりに。
誰もがメールやチャットなどでも一度は使用したことのある絵文字は、元はといえば1990年代に日本が生んだ文化。
2016年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)にも絵文字が収蔵されるなど、いまでは世界の「emoji」となり、今後もコミュニケーションを豊かにしてくれるでしょう。
参照元リンク : 誰も取り残さず、より共感に満ちた世界を創り出せる絵文字の力〜2021年世界絵文字デーに寄せて💞 – Adobe Blog