ついに正式リリースとなった新しいmac OS 10.15 (Catalina)。
iPadのセカンドディスプレイ化など気になる注目の新機能もありますが、Adobe PhotoshopとLightroom Classic CCを普段使いしているMacユーザーは、すぐにアップグレードするのは少し待ったほうが良いかもしれません。
この新しいオペレーティングシステムは、β版として数ヶ月前からリリースされていましたが、今回のOSアップグレードで、Adobeが解決するのを待ちたい互換性に関するいくつかの問題がすでに報告されています。
Adobeはmac OS Catalinaの互換性についてPhotoshopとLightroomの各サポートページで公開しており、この記事執筆時点では、最新版アプリは「macOS 10.15 (Catalina)で動作しますが、互換性の問題が報告されています」となっています。
Lightroomに関しては、比較的小さな問題2つのみとなります。
- Nikonのテザリング問題 : Lightroomで「テザーキャプチャの開始…」コマンドを呼び出した後、カメラの電源を入れるとNikon製カメラを検出できません。
- Lens Profile Creatorが壊れている : 現在32ビットですが、64ビットで利用できるよう調査中。
Photoshopに関しては、やや問題が大きいようです。
- ファイル拡張子が変更できない : ファイル保存時にドロップダウンよりファイル拡張子を変更しても反映されない。この場合、手動でファイル名を編集する必要があります。
- 一部のプラグインが動かない : 「ファイルが見つかりませんでした」というPhotoshopエラー、または「統合性を検証できないためプラグインが開くことができない」というOSエラー。特にウェブからダウンロードされた場合や、ドラッグアンドドロップなど通常とは異なる方法でインストールプラグインで発生中。
- 古いドロップレットが機能しない : 古いバージョンのPhotoshopは32ビットのドロップレットを作成しますが、mac OS Catalinaとの互換性がありません。
- ExtendScript Toolkitの破損 : 32ビットアプリケーションのExtendScript ToolkitもmacOS 10.15では動作しなくなります。
- Lens Profile Creatorの破損 : 32ビットアプリケーションのLens Profile CreatorもmacOS 10.15では動作しなくなります。
仕事などでPhotoshopやLightroomを毎日使っているというパワーユーザーのひとは、「これらの問題が解決されるまで、現在インストールしているmacOSバージョンのままにしておいた方が良いかもしれない」とAdobeは述べており、「新しい製品が現在使用しているハードウェアとドライバー、プリンターなどできちんと動作するのか、メイン機種とは別の環境でテストすることを強く推奨します」としています。
macOSの新しい機能を早速試してみたいところですが、最新バージョンのリリース初日のアップデートは何かと問題が多いのも事実です。
互換性についてより詳しく知りたいひとは、PhotoshopまたはLightroomのmacOS互換性サポートページより確認できます。
参照元リンク : Don’t Update to macOS Catalina Yet if You Use Photoshop or Lightroom – PetaPixel