美しい風景写真の撮り方テクニック、コツ50個まとめ【撮影ガイド】

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風景写真(英: Landscape Photography)は、写真撮影のなかでもやりがいのある作品のひとつかもしれません。

 

夜が明ける前に起床し、目的にまで何時間もかけて運転したり、ハイキングしても思った写真が撮影できないなんてこともしばしば。

 

この撮影ガイドでは、美しい風景写真を撮るコツやテクニック50個をまとめています。今回紹介するテクニックやコツを使えば、美しい自然の風景を写真に収めることができます。

 

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1. 奥行き感を活用しよう

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風景写真に奥行き感を演出するには、2つの方法があります。まず、カメラに映るすべてのものに焦点をあわせることで、深い被写界深度(英: Depth of Field)を表現できます。

 

奥行き感を表現するもっとも一般的な方法で、f/11からf/16などやや小さめの絞りにすると良いでしょう。写真のすべてをくっきり見ることができるので、視覚的にユニークに仕上げることができます。

 

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もうひとつの方法が、浅い被写界深度を使用することです。前景のオブジェクトをぼかして、画像の被写体をフレームに収める方法です。

 

f/2.8〜f/4など大きな絞りとすることで、焦点をうまく合わせ、画像の被写体に注目が集めることができます。

 

 

2. 写真のレイヤーを活用しよう

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前述のテクニックと同様に、よりクリエイティブな写真を撮影するために、レイヤーを活用してみましょう。もっとも簡単な方法のひとつに、メインとなる被写体を際立たせるために、前景にオブジェクトを含めた撮影テクニックです。

 

花や岩、気の場など、撮影している環境で興味を示したものを活用すると良いでしょう。

 

レイヤー状に重なりのある写真を撮影するもうひとつの方法は、自然そのものの風景を強調するテクニックです。たとえば、上記サンプル例は台湾の日月潭で撮ったもので、船着き場とその後ろの山々が、自然とレイヤー状になっているのが分かります。

 

あとはお好みの構図で、画像全体に焦点をあわせために絞りを小さくして撮影してみましょう。

 

 

3. 前景を見つけて活用しよう

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前景となるオブジェクトを用いることで、手軽に構図をユニークに仕上げることができます。上記サンプル例のように、前景となる葉っぱなどを見つけて、一緒に写真に収めてみましょう。

 

 

4. 広角レンズを使用しよう

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広角レンズは、ユニークな見た目と遠近感を表現することができます。より広い視野のオブジェクトを写真に収めることが可能です。

 

ただし、広角レンズを効果的に利用するには、前景のオブジェクトにできるだけ近づくことが重要です。こうすることで、被写界深度をうまく作成することができるでしょう。

 

上記サンプル例では、三脚を使ってかめらをできるだけ地面に近づけて撮影しています。

 

 

5. ズームレンズのパワーを過小評価しない

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風景写真の撮影にズームレンズを用いると、すべてを写真に収めることはできません。しかし、これがズームレンズのポイントで、特定の要素にのみ焦点を当てることで、被写体を風景から切り離し、よりユニークな構図を実現できます。

 

もうひとつのズームレンズの効果的な使い方が、画像を圧縮してレイヤーを作成する方法です。

 

上記サンプル例では、街全体に焦点を合わせるではなく、最大レンズ200mmのズームレンズを使って、ドバイ・フレームに焦点を合わせています。背景の建物がうまく圧縮され、通常レンズよりも効果的に被写体に焦点が合っています。
 

 

6. 三脚がないときは、適切なシャッター速度を使用しよう

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これまでの経験則として、使用している焦点距離以上のシャッタースピードを使用することをオススメします。たとえば、ズームレンズを使用していて、160mmの三脚なしで撮影する場合、シャッター速度は少なくても1/160以上にして、ほんのわずかなカメラのブレを補正する必要があります。

 

もちろん経験則に過ぎず、使用している絞りや光量によっては、より遅いシャッタースピードで撮影しなければいけませんが、手軽に適切なシャッタースピードを判断するのに役立つ小技。

 

 

7. 偏光フィルターを使用しよう

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偏光フィルター(英: Polarizing Filter)を使用すれば、風景写真をよりポップに仕上げることができます。このフィルターは画像の反射を軽減し、空の青色を引き立てます。

 

ただし、偏光フィルターはいつでも利用できるわけではない、ということを覚えておきましょう。日の出と日の入りを撮影するときや、写真に光の反射も含みたいときは、フィルターを外すようにしましょう。

 

 

8. 動きを捉えよう

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エネルギーを感じる風景写真に仕上げたいときは、遅いシャッタースピードを利用して、シーンの動きをはっきりと捉えてみましょう。特に水や雲の動きは、このテクニックを試すのに最適なシーンと言えるでしょう。

 

光の当たり方やオブジェクトの動く速度によっては、NDフィルターを使用する必要があるかもしれません。上記サンプル例では、フィルター付きで1/25のシャッタースピードで撮影しています。

 

 

9. 水の反射を有効利用しよう

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風景写真のなかでも、鏡のように反射した被写体を撮影した、自然による左右対称を表現するほど美しいものはありません。

 

上記サンプル例のような湖のように、広い範囲の反射を捉えたいときは、日の出または日没時、水面が穏やかな時間を狙いましょう。

 

 

10. 人をつかってスケール感を表現しよう

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風景写真でスケール感をうまく表現する、お気に入りの方法のひとつが、写真の中に人物を配置することです。

 

こうすることで、平面的な写真の中でもいかに広大なスケールなのか、正確に伝えることができます。

 

 

11. 三分割法を利用しよう

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三分割法(英: Rule of thirds)は、写真撮影における定番ルールのひとつで、常に心がけておきたいテクニックと言えます。カメラのグリッド線を表示する、または写真を縦横両方向に3分割し、9つのセクションに分割するイメージを持ちましょう。

 

交差する点のひとつに被写体を配置することで、写真全体のバランスが良くなり、より魅力的な風景を表現できるでしょう。

 

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12. リードラインを取り入れよう。

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もう一つの定番カメラ撮影テクニック、リードライン(英: Leading Lines)。人間は直線や左右対称の物体に惹きつけられます。そのため、メインとなるリードラインに基づいて写真撮影することで、より美しい構図を表現することができます。

 

上記サンプル例を見てみましょう。左の写真では、道路をリードラインとすることで、注目を集めています。右の写真では、ビーチと海の境界をリードラインとすることで、より繊細な見た目に。

 

 

13. 三角形も忘れず利用しよう

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テクニック#10、11と同じように、こちらも覚えておきたい定番の撮影方法。実際に三角形のある風景を撮影するのではなく、「あたかも三角形がある」と想像してみましょう。

 

撮影する風景画の構図に三角形をうまく取り入れることで、オブジェクト間の感覚や関係などが生まれ、よりナチュラルなフロウを描くことができます。

 

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14. 水平線を活用する方法を学ぼう

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水平線をどこに配置するかによって、写真全体の見た目や雰囲気に大きな違いが生まれます。水平線を写真の下にすることで、空など、水平線より上にあるものに注目が集まります。

 

反対に、写真の上に水平線を配置すると、前景のオブジェクトが強調され、水平線より上はあまり重視されなくなります。

 

 

15. 写真撮影の法則やルールを破ろう

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先述した三分割法やリードラインなど、構図の基本的な原則、ルールはあくまでもガイドラインにすぎません。

 

他のルールと同じように、ルールを破ることでよって、独自のスタイルや撮影方法を見つけることができます。さまざまな撮影方法を試してみましょう。

 

 

16. 撮影スポットを下見、早めに到着、できるだけ長く滞在

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このテクニックは常に可能というわけではありませんが、特に日没前のゴールデンアワーを狙いたいときは、撮影予定の1時間前には到着し、下見しておくと良いでしょう。

 

時間が限られているときは、Instagramの投稿やGoogleマップを使用して、オンライン上で偵察を行ってみましょう。

 

また、夕日や夕焼けを撮影するときは、日没後もすこし長く滞在してみましょう。青が美しい最高の風景写真を撮影できることがあります。

 

 

17. 仕事に取りかかろう

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テクニック16と同様に、他のひとが眠っているような夜明けに起床し、徒歩によるハイキングをこなすことで最高の風景写真は撮影できます。

 

もし簡単に美しい風景写真を撮影することができれば、だれもがポートフォリオ作品に加えていることでしょう。

 

 

18. ゴールデンアワーに撮影しよう

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ゴールデンアワー(英: Golden Hour)がなぜそう呼ばれ、美しい風景写真を撮影できるかは理由があります。光は一日のどの時間よりも柔らかく、よりカラフルで、より魔法のような雰囲気を表現できます。

 

 

19. 悪条件でも撮影しよう

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もちろん多くのひとが、ゴールデンアワーでの撮影を望んでいますが、天気が悪いときに外出して、撮影を行うひとはあまりいないでしょう。

 

悪天候の条件で外出することで、雰囲気たっぷりの個性をもった風景写真を撮影する絶好のチャンスです。もちろん、外出する前に安全かどうか確認しておきましょう。

 

 

ゴールデンアワーに限定しない

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なにか特別な写真を撮影したいからといっても、ゴールデンアワーだけに制限しないことが重要です。曇りの日には、雲の切れ間から光が差し込み、独特のイメージが生まれます。

 

また、日中に光に満ちた森のなかを歩いているときも、同様に光の差し込みに遭遇することもあるでしょう。

 

 

21. 忍耐が成功の鍵

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どれだけきっちり準備をしても、あなた自身が望む一枚が撮影できないこともあるでしょう。天気はどうしようもありません。これこそが、風景写真を特別なものにしている理由です。

 

 

22. PhotoPillのようなアプリで計画を立てよう

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風景写真の撮影では、おもった写真を捉えることができないこともしばしば。そのため、撮影したい風景の条件が揃ったときは、確実に押さえる必要があります。

 

PhotoPillsなどのアプリを使用すれば、時間節約だけでなく、思い通りの写真を撮影できます。上記サンプル例では、このアプリを使用し、対応が昇る場所と時刻を正確に予測することで、モデルの腕を通して太陽を撮影することができました。

 

この場所で日の出を撮影するのは初めてだったため、PhotoPillsを使用しなければ実現できなかったでしょう。

 

 

23. 三脚を使用しよう

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特にハイキングなどで長時間歩く場合にはかさばるツールのひとつですが、間違いなく持っておきたいツール。f/9からf/14のような小さな絞りをつかって、奥行き感を表現したいときや、遅いシャッタースピーで動きを捉えたいときなど、三脚を使用することをオススメします。

 

 

24. 三脚なしでいこう

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前述とは対象的に、三脚なしで外にでて撮影してみましょう。もちろん三脚は優れた撮影ツールですが、三脚があるときとないときでは、撮影方法も異なります。三脚なしでの撮影をこなすことで、スキルを磨いてみませんか。

 

 

25. 可能な限り低いISOに設定しよう

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このテクニックは常に可能ではありませんが、ザラザラとした粒状感がほとんどない高画質の写真を撮影するために、できるだけ低いISOに設定するよう心がけましょう。

 

そのためには、低いISOと遅いシャッタースピードのバランスをうまく取る必要があります。こんなときは三脚が重宝します。

 

 

26. 時間をかけて構図を決めよう

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撮影ポイントについたら、無駄に撮影しないようにしましょう。時間をかけて(個人的には5〜10分かかります)、風景に目をよく慣らしてから、画像の構図を決めるようにすると良いでしょう。

 

 

27. ヒストグラムの使い方を学ぼう

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カメラ設定で見かけるヒストグラムは、一見むずかしそうに見えますがとても使いやすいツールで、画像がどのように露出されているかを理解できます。

 

ヒストグラムの使い方についてはさまざまありますが、基本的には影をより詳細まで表示するために、露出をすこし上げて撮影します。

 

 

28. できればRAW形式で撮影しよう

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100%というわけではありませんが、RAW形式で撮影することで、シーンからほぼすべての情報を取得でき、後の編集作業の柔軟性がグッと高まります。

 

写真編集を行っていると、「ここをこうできたら」ということがよく起こります。反対に、写真を編集するつもりがないとき、友人などと共有したいときは、JPEG形式の撮影で問題ありません。

 

 

29. ソーシャルメディアに投稿しよう

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InstagramやUnsplash、その他のソーシャルメディアなどを通して作品を投稿、共有することは、写真かとして成長し、改善するのに適した方法と言えるでしょう。

 

写真撮影という同じ志をもった写真家とつながることができるだけでなく、あなたの作品を他の写真かと比較することで、写真に対する「感覚」を鍛えることもできます。

 

 

30. 見方を変えてみよう

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わたしたちは、日常生活において特定の視点を通してものを見ることに慣れています。そのため、撮影するときに視点を変えることで、よりクリエイティブな風景写真を撮影することができるでしょう。極端に低いアングルやドローンなどで撮影した鳥瞰図など。

 

 

31. わからないときは中距離の絞りをつかおう

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外で撮影しているときなど、絞り値についてのルールを思い出せないことがあるかもしれません。そんなときは、ミッドレンズの絞りを使用することで、くっきりシャープに撮影できます。レンズによって異なるので、出かける前にレンズについて基本を知っておくと良いでしょう。

 

プロテクニック: 回折(英: Diffraction)が起こり、写真の画質が低下する可能性があるので、小さな絞り値をつかった撮影には注意が必要。

 

 

32. できるだけ最高画質で撮影しよう

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現在販売されている最新のデジタルカメラでは、信じられないほどのダイナミックレンジがあり、後処理で多くの撮影ミスをカバーできます。

 

ただし、撮影するときはできるだけ最高画質を心がけましょう。これだけでパソコンの前に座って長時間行う編集時間を短縮できます。

 

 

33. 写真フィルムで撮影しよう

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写真家としてのスキルアップを目指すなら、フィルムでの撮影をオススメします。設定をきちんと知っておく必要があり、デジタルカメラのように後処理することもできません。

 

それほど効果ではないので手軽にはじめられる点と、特定のフィルムでのみ表現できる色は美しく、デジタルカメラでは再現することができない点もポイントです。

 

 

34. 風景画は自然を撮影するだけではありません

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このテクニックについては意見が別れるところですが、風景写真は自然のなかで撮影するだけのものではありません。さまざまな環境で撮影することを心がけ、外出して街並みを写真に収めてみましょう。

 

 

35. 風景以外にも撮影しよう

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風景写真に固執するあまり、他の種類の写真を撮らないなんてことがないように。外に出て、人物のポートレートやペット、ストリート写真など、あらゆるものを被写体にして撮影してみましょう。

 

 

36. 撮影した映像はできるだけ早くバックアップしよう

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退屈な管理作業のひとつですが、できるだけ早く映像をバックアップするで、撮影した写真を失うという悪夢を見ずにすむでしょう。

 

プロテクニック: 一部のカメラには、2つのメモリーカード用スロットがあります。この場合、ひとつ目のメモリーカードでRAWファイルを撮影し、もうひとつでJPEGを撮影します。

 

こうすることでメモリスペースが節約され、メインとなるメモリカードでなにかトラブルが発生しても、少なくてもバックアップされたJEPG写真が作成できます。

 

 

37. 後ろを振り返るのも忘れずに

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野外にいるときは、撮影場所に向かう途中などにふと振り返ってみましょう。時として、最高の構図や光が背後にある場合があります。特にハイキングのときに当てはまります。

 

 

38. できれば撮影リストを作成しよう

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これを常時というわけではありませんが、時間がたっぷりあるときは、特定の場所で試してみたいさまざまな撮影リストを作成しておくと良いでしょう。

 

Instagramを使用すれば、ハッシュタグで場所を検索し、さまざまな角度からの撮影スポットを見つけやすくなります。

 

 

39. 絞り優先でつかおう

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風景写真の撮影では、考慮しなければならない設定値が多いため、絞り値を優先することで単純化し、構図に焦点を合わせてみましょう。最近のデジタルカメラは非常に高機能になっているため、露出を正しく調整するのも正確です。

 

 

40. タイプラプスを試してみよう

 

風景写真を撮影している場所から、スマートフォンなどのタイプラプス機能を使えば、その日の思い出を残しておくのに最適です。

 

また、後から見返すことで撮影中には気づかなかった、わずかな環境の変化も的確に捉えることができるでしょう。

 

 

41. 輝く太陽を捉えよう

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天候に大きく左右されるテクニックですが、可能であれば太陽がキラリと輝いている様子を撮影してみましょう。風景写真に素晴らしい雰囲気を追加できる方法です。

 

うまく輝く太陽を撮影するには、以下の手順を行う必要があります。

 

まず正しい絞り値を利用しましょう。通常、f/16からf/22までの小さな絞り値をすることで、太陽の輝きを捉えることができますが、レンズによって大きく異なります。

 

地平線、木、山などから太陽が覗く瞬間を捉えてみましょう。大気が雲がかっていたり、霧などが出ているなどの悪条件では撮影できない場合も。

 

 

42. オートブラケット撮影で露出を調整

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影で暗くなった山々と美しく輝く夕焼け空など、写真の露出を調整するのが難しいけれどダイナミックな光の当たり方に遭遇することがあります。

 

可変式NDフィルターがない場合は、代わりにオートブラケット撮影で露出を調整できます。

 

方法としてはまず、カメラを三脚にセットします。1枚目は暗い被写体に露出を合わせる。2枚目は軽い被写体に露出を合わせて撮影。最後に後処理で写真をつなぎ合わせる。

 

 

43. 適切なタイミングでパノラマ写真を撮影しよう

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パノラマ写真はすべての状況に効果的というわけではありませんが、適切なタイミングによっては、壮大なスケールの風景写真を撮影できます。

 

一部のカメラは自動パノラマ撮影機能付きですが、美しいパノラマ写真を撮影する方法は、各セクションごとに写真を個別で撮影し、後処理でつなぎ合わせる方法が一般的。

 

 

季節ごとに同じ場所で撮影しよう

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特に日本には、同じ場所でも季節によってさまざまな表情に変わる「四季」があります。そのため、同じ場所といえど季節に応じた異なる風景を撮影できます。季節によって何が起こるか分かりません。

 

 

45. 2倍のフォーカス距離を利用しよう

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画像に映るすべての要素をくっきり、鮮明に保つため、f/9〜f/16までの小さな絞り値で奥行き感を演出するとき、焦点を合わせる基準は、「フォーカス距離2倍の法則」です。

 

この原則を用いるには、写真でもっとも近い被写体の2倍の距離に焦点を合わせます。もちろん使用しているカメラとレンズに依存するため、カメラをまず理解しておくことが重要となります。

 

 

46. ときにはシンプルが良いときも

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壮大に広がる風景を撮影しているとき、考えすぎて複雑になりがちです。多くの場合、写真をよりシンプルにすることで、よりパワフルで、見るひとの目により心地よく感じることができます。

 

 

47. 構図に微調整を加えよう

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カメラを一度設定、固定してしまったら撮影中に全くカメラを動かなさいということを避けるべきでしょう。完璧な構図だと思っていても、少しの微調整を行い、全体の見栄えを確認してみましょう。

 

構図を少しだけ左や右、または上下に移動させることで、大きな違いが生まれることがあります。

 

 

48. カメラにこだわり、すべてについて学ぼう

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複数のカメラを収集したくなるのは分かりますが、より優れた写真を撮影する方法のひとつが、1台のカメラを使い続けて、その機能すべてを学ぶことです。

 

外出先で撮影を行っているときなど、カメラに使い慣れることで、自然と設定変更を行うことができるようになることが重要です。

 

それでも新しいカメラがほしいというときは、カメラ本体の代わりに新しいレンズの購入をオススメします。最新のデジタルカメラは、驚くほどの美しい写真を撮影することができます。

 

 

スマートフォンをつかって写真をプレビューしよう

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撮影した写真の構図を素早くチェックしたいときは、スマートフォンのカメラを使用してプレビューしてみましょう。使用しているスマートフォンによりますが、およそ20mmレンズがどれくらいなのか分かりやすいでしょう。

 

 

カメラン向きを左右に振る「パン」でクリエイティブに

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写真撮影において、たまにはクリエティブになると新しい発見があるかもしれません。写真上のエネルギーや動きをうまく捉えるテクニックとして、遅いシャッタースピードで撮影しながら、カメラを左右に振る、「パン」をつかった方法です。

 

これによって、より抽象的なアートのような仕上がりを表現できます。波に乗るサーファーや街なかを走る車など、動く被写体を撮影するときは、動きに合わせてカメラを振ることで、被写体のみがフリーズしたような写真に仕上げます。

 

 

51. カメラの値段は作品の仕上がりに100%関係ない

 

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一昔前とは違い、現在のカメラは、スマートフォン端末のカメラも含めて、信じられないほど美しい写真を撮影できます。新しいカメラは素晴らしい写真を撮影するのに役立つ機能がついているかもしれませんが、写真がどれほど優れているかは、写真家のあなたのスキルにかかっています。

 

では、写真撮影をたのしんで!

 

参照元リンク : 51 Tips to Help you Take Breathtaking Landscape Photography Photos by Tom Shu – Wit & Folly