Adobe CCサブスクの魅力的な特典のひとつが、無料で利用できる20,000を超えるフォントコレクション Adobe Fontsです。
Adobe MAX 2021イベントに合わせて、新しく利用できる日本語フォントが追加されていたので、今回は詳しくご紹介します。
Adobe Fontsで利用できる日本語フォントは500以上のラインナップとなりました。
CCユーザーではないひとは、無料でダウンロードできる日本語フリーフォントもチェックしてみると良いでしょう。
Googleフォントも、日本語フォントが充実してきています。
まず今回注目したい書体が、アドビが3年ぶりにリリースするオリジナル日本語フォント「ヒグミン」。
ヒグミンは画家ヒグチユウコさんの手描き文字と絵をもとに、西塚涼子がデザインした新しいアドビオリジナルの書体です。個性的な文字にくわえ、豊富なカラー絵文字が含まれます。
漢字は含まれていないので、Illustratorで合成フォントとして利用できるよう、「ヒグミン スムーズ」「ヒグミンにじみ」の他に、漢字の表示に適した「秀英初号明朝」「秀英にじみ初号明朝」をセットにしたフォントパック「ヒグミンフォントパック」も合わせて公開中です。
合成フォントの作成はとても簡単。Illustratorを開き、メインメニューより「書式」>「合成フォント」をクリック。任意の新規合成フォント名を入力しましょう。
ここでは「ヒグミン」としましたが、フォントの選別がしづらかったので、トラブル回避のためにも、半角英数字での入力がベター。
「漢字」、「かな」、「全角約物」、「全角記号」、「半角欧文」、「半角数字」の順にフォントを設定していきましょう。基本的に「漢字」のみ「DNP 秀英にじみ初号明朝」、その他を「ヒグミン」で選択します。
実際に文字を入力してみたところ、漢字も問題なく表示されているのを確認できました。
このフォントの特徴のひとつとが、手書きイラストのカラーフォントが搭載されている点。字形パネルよりクリックで選ぶだけで、イラストと文字を組み合わせたデザインを、手軽に楽しむことができます。
以前アドビがリリースした日本語フォント「貂明朝テキスト」には、干支が含まれていました。年賀状作成にもおすすめ。
Adobe Fontsに新しく参加となる、アニメ「⿁滅の刃」でも採⽤されている⼈気の⽑筆フォントメーカー「昭和書体」。毛筆フォント2書体が公開されました。
牡の龍が暗雲立ち込める空を荒々しく漂うさまをイメージして作られた筆書系デザイン書体。一見、アンバランスにも見えますが、文章として組むとその力強いイメージで見事に調和します。
穏やかな牝の龍が天空から語りかけるイメージで作られた筆書系デザイン書体です。細い画線で、文章に使用すると厳かでありながら、優しいイメージを持たせる事が可能。
Font1000からは、なんと34フォントが追加されました。
日本文を組むのに必要最小限な漢字として、新聞社、出版社、国語研究所等の使用頻度表から選んだ、ベスト1,000の漢字に両仮名および約物を加えたフォントが公開されています。
書体名の通り、なすびをモチーフにした不揃いな線の太さが特長の手書きフォント。
漢字の一部を崩したような字体が印象的だった手書きフォントで、スラスラと書いたような雰囲気に。
アンバランスなのになぜか心地良いバランスな書体。骨格は水平・垂直・45度で構成し、線の重なる部分には墨溜まりがあるため可愛らしくポップな印象の文字となっています。
文字の墨だまりが太くなって、雫のようなスタイルが特長のディスプレイ書体。
ドットフォントを和文欧文で可能な限り、少ないドットで作り上げる挑戦だそう。新聞社、出版社、国語研究所等の使用頻度表から選んだ、ベスト1,000の漢字に両仮名および約物を加えた計206文字が含まれます。
中心から放射状に広がるにつれて小さくなるドットを使用して、雪のように溶けてなくなる儚げな文字。
極細ラインフォントは、形をそろえて統一するのではなく、むしろより自由な文字の姿を追求したそう。
鉛筆やボールペンで書いたような、カジュアルで使い勝手の良い手書きフォント。
入力するだけでポップで親しみやすいデザインを表現できるフォント。
横線の打ち込み部分を強調した丸ゴシックスタイルのディスプレイ体。
「キモかわいい」をコンセプトに、 線も急に細くなったりブレたりで違和感を持たせ「キモイ」を表現。
今回の追加分を合わせると、Adobe Fontsの日本語フォントは500を超えています。
日本語フォントのラインナップ一覧表「Adobe Fonts 日本語書体一覧」も一緒に公開されているので、活用してみると良いでしょう。
参照下リンク : Adobe Fontsにアドビオリジナル日本語フォント「ヒグミン」や、昭和書体など、魅力溢れるフォントが多数追加 – Adobe Blog