フォトショップをつかった写真のレタッチ作業の中で、「曇った空を晴れの青空にしたい」など、空を交換できたらと思ったことはないでしょうか。
もちろんフォトショップで可能ですが、まず背景以外の被写体などをマスクし、次に使いたい空の写真を用意して、そして全体の色合いを整えてと、レタッチ工程も多く、はじめての人にはなかなか敷居が高く感じてしまうことも。
今回Adobe社の公式YouTubeに投稿された3分ほどの短い動画では、人工知能Adobe Senseiを活用することで、ボタンクリックひとつで空をカスタマイズできる新機能が、詳しいデモと一緒に紹介されています。
Photoshopボタンひとつで完成!曇り空を青空に変更できる新機能もうすぐ登場予定
この動画によると、新しい空を切り替えるSky Replacement機能は、メインメニューの「編集」タブから開くことができます。
空の種類をサムネイルから選択したり、被写体などのエッジのシフトまたはフェード、空と前景の調整、出力先の選択オプションが表示されています。ワンクリックで空と前景を自動識別しています。
あらかじめいくつかの空のプリセット写真が用意されていますが、自分の撮影した写真を選択することも可能です。また、空の写真は分かりやすいようにグループ分け、整理することも。
このSky Replacementの特筆すべき機能は、なんといっても写真に写る空と被写体などの前景を自動で区別できることでしょう。空をクリックするだけで、自動で置き換えることができ、写真の見た目をガラリと変えることができます。
加工前のオリジナル写真
Sky Replacement機能を適用したサンプル例
さらに人工知能Adobe Senseiは、アルゴリズムを使用することで、写真の前景と空に合わせて光の当たり具合を調整し、より自然で調和の取れた仕上がりを表現できます。
加工前のオリジナル写真
Sky Replacement機能を適用したサンプル例 その1
背景の空に合わせて、前景がクールな印象の青色の色調に調整されているのが分かります。
Sky Replacement機能を適用したサンプル例 その2
上記サンプルに比べて、オレンジ系のより暖かみのある色調に変化しました。
元の画像に手を加えない、「非破壊編集」という点も嬉しいポイントです。
もともと2016年に開催されたAdobe Maxで初披露された技術ですが、より詳しい情報については2020年10月20〜22日に開催されるオンライン型Adobe Max 2020で共有される予定となっています。
ちなみに前回のPhotoshopアップデートの主要なポイントは以下の通り。
被写体の選択など、いままで時間のかかっていた作業もAIテクノロジーのおかげで、ボタンクリックひとつで数秒で行うことができるなど、ますますデザイン作業が楽しくなりそうです。
フォトショップをはじめませんか。
新しくアップデートされたPhotoshopは、Creative Cloudアプリよりダウンロードできます。また、はじめてのひとも7日間の無料体験が用意されているので、まずはPhotoshopを体験してみましょう。無料体験終了後は、個人の場合はフォトプラン 980円〜/月(税別)、Photoshop単体 2480円/月(税別)、コンプリートプラン 5680円/月(税別)などでそれぞれ利用可能となっています。
参照元リンク : This is the Sky Replacement Feature Coming to Photoshop