感動フォトショップ 写真をオーバーレイ効果で魅力的にする方法

「オシャレな写真加工がしたいけど手間はかけたくない」という方へ。

フォトショップを使えば、写真にオーバーレイ素材を重ねるだけで魅力的なビジュアルを作り出すことができます。

描画モードを変更するだけのラクラク加工で、フォトショップ初心者の人にもおすすめの簡単テクニックです。

オーバーレイ効果って何?

オーバーレイ(英: Overlay)とは、もともと「覆う・重ねる」といった意味をもつ単語で、オーバーレイ効果とは、2枚の画像を重ね合わせ、さまざまな見た目を表現するテクニック。

見た目の仕上がりを決めるのが、フォトショップの「描画モード」。

選択する描画モードによって大きな違いがあり、加工の目的に合うものを選ぶ必要があります。

以下はよく利用される描画モードの一例です、仕上がりの違いがよく分かると思います。

描画モード「スクリーン」の場合
描画モード「比較(明)」の場合
描画モード「覆い焼き(リニア)- 加算」の場合

違いをざっくりまとめるとこんな感じ。

  • スクリーン : 暗いところは透明に、明るいところのみが適用される
  • 比較(明) : 下のレイヤーの色と、上のレイヤーの色を比較して、明るい色のほうが適用される
  • 覆い焼き(リニア) – 加算 : 上にあるレイヤーのカラーを反映し、下のレイヤーのカラーを明るくする
  • カラー : 下にあるレイヤーの輝度を維持したまま、上のレイヤーの色相、彩度を置き換える
オーバーレイ効果で写真をドラマチックに仕上げる

では、サンプル画像をつかってオーバーレイ効果を実際に試してみましょう。

オーバーレイの基本のつくり方

サンプル画像

このチュートリアルでは、次の素材が必要です。

1. 画像を開く

まずは加工したい画像をフォトショップで開きます。画像をドラッグアンドドロップで放り込むだけで、ファイルを開くことができます。

2. エフェクト用の画像を開く

次にエフェクトを加えたオーバーレイテクスチャを、写真の上にドラッグアンドドロップで配置しましょう。

この時に画像サイズより少し大きくしておくのがオススメ。Altを押しながらドラッグすると、画像の中心から拡大することができます。

3. 描画モードを変更する

最後にオーバーレイテクスチャの描画モードを「スクリーン」にしたら完成です。

加工したい画像によってエフェクトがうまく適用できないときがあります。そんなときは他の描画モードを試してみましょう。

描画モード別のオーバーレイテクスチャの使い方法は後ほど紹介します。

完成

完成した画像がこちら。たった数回クリックしただけで、魅力的でドラマチックな写真に仕上がることができました。

オーバーレイ表現テクニック集

「上記のテクニックを試したがうまくいかない。」

そんな時は描画モードを変更することで仕上がりが変わり、微調整してあげることで、本格的な仕上がりを短時間で実現できます。

■ 影を追加する方法

同じテクニックを使えば、植物や窓の影が映りこんだような風合いを作り出すこともできます。

サンプル画像

1. 画像を開く

まず加工したい写真をフォトショップでいつも通り開きます。

1. 描画モードを変更

オーバーレイ効果で使いたい画像を写真の上に配置し、描画モードを「乗算」に変更。

レイヤーの不透明度を少し下げるだけで、本物そっくりな葉っぱの影を写真に追加することができました。

今回利用した100 Shadow Overlay Texturesは、この他にも100種類のリアルな影を演出できるオーバーレイテクスチャが揃います。

しかも無料なので、ぜひ活用してみましょう。

■ 紙の折り目を追加する方法

くしゃっと折り目がついた紙の質感も、オーバーレイ効果で簡単に表現できます。

サンプル画像

1. 画像を開く

まずは加工を加えたい元の写真をフォトショップで開きます。

2. 描画モードを変更

加工したい写真をフォトショップで開き、オーバーレイ効果用の画像ファイルを選択し、写真の上にドラッグアンドドロップで配置します。

描画モードは「乗算」に変更したことで、やや暗い仕上がりになってしまったので、修正します。

3. 明るさ・コントラストを調整

メインメニューより「イメージ」>「色調補正」>「明るさ・コントラスト」を選択したら、明るくなるように次のように調整します。

完成

完成した画像がこちら。見事に本物そっくりな紙の折り目を再現することができました。

参照記事 : How to Add a Texture Overlay in Photoshop | Envato Tuts+

■ 水滴を追加する方法

まるで雨粒で濡れた窓ガラス越しにのぞいているような画像を作り出すことができます。

サンプル画像

1. 画像を開く

オーバーレイ効果を追加したい写真をフォトショップで開きます。

2. エフェクト用の画像を開く

次にエフェクトを加えたオーバーレイテクスチャを、写真の上にドラッグアンドドロップで配置しましょう。

この時に画像サイズより少し大きくしておくのがオススメ。Altを押しながらドラッグすると、画像の中心から拡大することができます。

3. 描画モードを変更

オーバーレイテクスチャの描画モードを「スクリーン」に変更します。

これだけでも十分魅力的ですが、よりリアルで本格的な仕上がりを目指します。

4. ぼかしを追加

両方のレイヤーにピントが合っているため、上に重ねたオーバーレイテクスチャを少しだけぼかします。

メインメニューより「フィルタ」>「ぼかし」>「ぼかし(ボックス)」を選択したら、「2px」で適用。これで少しだけぼやけた印象に。

5. テクスチャを薄くする

メインメニューより「イメージ」>「色調補正」>「レベル補正」でスライダーをやや右にスライドさせ、透明部分を増やします。

5. 色合いを統一

最後にメインメニューより「イメージ」>「色調補正」>「色相・彩度」を選択したら、「色彩の統一」にチェックを入れ、色相と彩度をスライドさせ、写真の色合いと合わせてみます。

オーバーレイ効果用の画像ファイルをドラッグアンドドロップしたことで、自動的に「スマートオブジェクトレイヤー」に変換されているので、ここまで行った微調整はいつでも戻って編集できます。

非破壊編集なので、元の画像がそのままです。

加工を加える前と後の比較。より自然な仕上がりになっているのが分かります。

完成

完成した画像がこちら。

違和感なく画像に水滴を追加することができました。

水滴レイヤーを複製し、他の色合いでペイントするなどの加工も◎。

参照記事 : How to Add Textures & Overlays to a Photo in Photoshop – PHLEARN

■ ザラっとしたグランジ感を追加する方法

ザラザラとした小さな傷などノイズ感を追加できるオーバーレイテクニック。

サンプル画像

1. 画像を開く

オーバーレイ効果を追加したい写真をフォトショップで開きます。

2. レイヤーを複製

試したいグランジ画像ファイルを選択したら、写真の上にドラッグアンドドロップで配置します。

Ctrl+Jでレイヤーを2つ複製し、合計3つにしておきます。

3. 描画モード「乗算」に変更

一番下のグランジレイヤーの描画モードを「乗算」に変更します。

レイヤーパネル上でレイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイルパネルを開いたら、「ブレンド条件」の「下になっているレイヤー」の右側の白いカーソルを、Altを押しながら左までスライドさせます。

3. 描画モード「スクリーン」に変更

真ん中のグランジレイヤーの描画モードを「スクリーン」に変更します。

レイヤーパネル上でレイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイルパネルを開いたら、「ブレンド条件」の「下になっているレイヤー」の左側の黒いカーソルを、Altを押しながら右までスライドさせます。

1. 3. 色調の反転

一番上のグランジレイヤーを選択したら、メインメニューより「イメージ」>「色調補正」>「色調の反転」(Ctrl/Command+I)させ、描画モードを「スクリーン」に変更。

レイヤーの不透明度を「25%」ほどに下げ、Ctrl/Command+Tでレイヤーを自由変形させれば完成です。

完成

完成した写真がこちら。3つのレイヤーを重ねることで、奥行き感のある仕上がりを実現できるテクニック。

参照記事 : 1-Minute Photoshop – Add Cool GRUNGE Texture! – YouTube

■ 夜空に花火を追加する方法

何もない夜景に、美しいダイナミックな花火を打ち上げることができるテクニックで、これもオーバーレイ効果で作り出します。

こちらが元の画像、東京タワーが写った夜景。

花火レイヤーを写真の上に重ね、描画モード「スクリーン」で微調整した完成がこちら。

作業時間はわずかですが、アッと驚く効果を演出できます。

詳しい作り方は、こちらの記事で紹介しています。

オーバーレイテクスチャをまとめたこちらのエントリーも参考にしてみてはいかがでしょう。

参照記事 : 写真が劇的に変わる!重ねるだけの無料オーバーレイテクスチャ素材750枚まとめ

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写真加工がうまくなりたいと思っている方へ。

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参照記事 : 人気の写真加工デザイン素材が今なら91%オフ【期間限定10/17迄】

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