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誰もが一度は目にしたことがある「I ♥ NY」のロゴの生みの親であり、グラフィックデザイン界の巨匠ミルトン・グレイザー(Milton Glaser)。

 

そんな彼が、「今までで一番好きなオリンピックロゴ」として選んだのが、1964年東京オリンピックのロゴでした。

 

亀倉雄策氏がデザインしたこのロゴは、黄金の5つの輪っかの上に、日本の国旗を表す赤い太陽が描かれ、定番フォント「ヘルベチカ」で「TOKYO 1964」と書いたシンプルなデザイン。

 

しかし、その裏では「これぞ職人技」と言える、緻密に計算されたデザイン設計図が存在したことはあまり知られていません。

 

Image Credit by uncoatedletters, via typophile)

 

28年のキャリアをもつベテランロゴデザイナー The Logo Smith は、自分のTumblrフィードにたまたま流れてきた、1964年東京オリンピックのロゴには、細かい寸法サイズが記載され、以下のように紹介されていました。

 

東京オリンピックは、いまではスタンダードになったミニマルスタイルの始まりでした。タイポグラフィと簡潔な色使いは、ビジュアル・アイデンティティに不可欠な要素でした。

 

今回は、1964年東京オリンピックの寸法サイズ付エンブレムロゴを完全再現したベクター素材、Tokyo Olympics 1964 Design Guide Sheetをご紹介します。

 

 

時間が立っても劣化しない、ベクター版1964年東京オリンピックのエンブレムロゴ

 

ロゴが作成された1964年と言えば、今からおよそ60年前。もちろんIllustratorはなかった時代なので、ロゴを描くのに正確な寸法が必要でした。

 

The Logo Smith氏は設計図に記載された寸法サイズを元に、1964年東京オリンピックのロゴを忠実に再現、ベクターファイル形式での無料配布を開始しました。(左がオリジナル、右が再現版)

 

 

 

当初の計画よりも時間がかかったとも明かしており、「この輝かしいロゴとガイドラインにふさわしい技術、職人気質、創造性は、大いに評価されてしかるべきだと思います」と語っています。

 

収録ファイル形式は、Adobe Illustrator用.aiファイルの他、.epsと.pdf、.SVGファイル形。他のファイル形式が欲しいときは、Twitterにメッセージを送ってとのこと。

 

 

 

ベクター素材なので、ビットマップ画像のように時間が経っても劣化せず、ポスターとして印刷したり、額縁に入れて飾ったりできる美しさ。

 

 

2020年の東京オリンピック、パラリンピックは終わってしまいましたが、当初のデザインは盗用疑惑によって破棄されるなど、賛否両論となったロゴデザインは、どのように人々の記憶に残るでしょう。

 

参照元リンク : Tokyo Olympics 1964 Logo Guide by Yusaku Kamekura – Download Recreated Vector Poster – The Logo Smith