この記事では、Photoshopによるデザイン制作がより快適になる、あまり知られていない小技テクニックをまとめています。より作業がしやすくなるポイントから、大幅に作業時間を短縮する時短テクニックやPhotoshpの隠しコマンドなど幅広い小技を揃えています。多くのテクニックは、CC以外のバージョンでも利用できます、ぜひ作業フローに加えてみてはいかがでしょう。
参照元@ : 19 Amazing Photoshop Tips and Tricks (That You Probably DON’T Know) - Photoshop Training Channelコンテンツ目次
小技テク1 同じファイルを2画面で表示する方法
小技テク2 Photoshop以外から色を抽出する方法
小技テク3 コピースタンプツールの使い方(応用編)
小技テク4 グループ機能の手軽な写真合成テクニック
小技テク5 輝きをアップする8つの描画モード
小技テク6 「白黒」調整レイヤーをつかった色の変更テクニック
小技テク7 気になるシワやしみを消す方法
小技テク8 写真の明るい部分のみ選択する方法
小技テク9 色調の自動補正アルゴリズムを変更する方法
小技テク10 切り抜きサイズを統一する方法
小技テク11 隠しバナナアイコンを表示する方法
ステップ1 同じファイルを2画面で表示する方法

メインメニューよりメインメニューより「ウィンドウ」>「アレンジ」>「〇〇の新規ウィンドウ」を選択し、再度「アレンジ」より「2アップ(縦または横)」に進みます。
同じ画像やPSDファイルを2つの画面で同時に編集できるので、1つはアップ画面、もうひとつは全体を表示するなど、より細かくデザインしたいときに重宝するテクニック。
ステップ2 Photoshop以外から色を抽出する方法

ツールパネルより「スポイトツール」(ショートカット: I)を選択し、カンバスをどこでもいいのでクリックしたまま、写真やブラウザ、デスクトップ壁紙などへドラッグすることで、自由に色を抽出することができるテクニック。
ステップ3 コピースタンプツールの使い方(応用編)

「コピースタンプツール」(ショートカット: S)は、コピーしたい範囲をOption/Altを押しながらクリックすることで、別の場所にそのままペイントできる機能です。

メインメニューより「ウィンドウ」>「コピーソース」を開くことで、コピーした範囲のサイズや傾き具合を変更、調整することができます。「コピーソース」パネルでも調整できますが、Alt/Option+Shiftを押しながら<+>で、サイズを拡大縮小することもできます。

続けて、コピーしたい範囲を自由に傾ける方法がこちら。Alt/Option+Shiftを押しながら[+]で、コピーソースの傾きを微調整することも可能です。
ステップ4 グループ機能の手軽な写真合成テクニック

調整レイヤーを適用して、写真加工や合成を行っている場合、ファイルを複製すると、複製したレイヤーには調整レイヤーが適用されないという経験はないでしょうか。こんなときに便利なテクニックがこちら。

調整レイヤーを適用したいレイヤーと調整レイヤーをすべて選択した状態で、右クリック「レイヤーからのグループ」(ショートカット: Command/Ctrl+G)でグループ化しましょう。
あとは、クリッピングマスクを解除すれば、グループ内すべてのレイヤーに調整レイヤーが自動的に適用されます。こうすることで、配置を変更するのもラクラクです。
ステップ5 輝きをアップする8つの描画モード

新しいレイヤーを作成し、ツールパネルより「ブラシツール」を選択し、描画色描画色「白(#ffffff)」のソフトブラシで、光らせたい部分を軽くペイントしましょう。
続けてレイヤーの描画モードを「覆い焼きカラー」に変更します。この時点では、なにも変化は起きません。

レイヤーのサムネイルをダブルクリック、またはメインメニューより「レイヤー」>「レイヤースタイル」で、レイヤースタイルパネルを表示したら、レイヤー効果の「透明シェイプレイヤー」のチェックを外し、OKボタンをクリックしましょう。
こうすることで、夕日のように輝きが増したのがわかると思います。ブラシツールで描いているので、自由に配置を変更することも可能です。

特にキラキラとしたしたライティング効果をPhotoshopで実現したいときは、黄色で囲んだレイヤーの描画モードを中心に試してみましょう。どれも、ハイライトを強調できるので、写真加工にとって強力なテクニックとなるでしょう。
ステップ6 「白黒」調整レイヤーをつかった色の変更テクニック

メインメニューより「レイヤー」>「新規調整レイヤー」>「白黒」を適用します。この時点では、モノクロ写真となっています。
ここでレイヤーの描画モードを「輝度」に変更してみましょう。これで元のカラー写真に戻りました。

レイヤーマスクでなく、「白黒」調整レイヤー自体を選択した状態で、調整パネルをいじってみましょう。
レッド系のスライドを動かすと、赤の部分のみ色が変更されます。このテクニックを利用することで、個別に色を手軽にカスタマイズすることができるようになります。
ステップ7 気になるシワやしみを消す方法

まずは、元の写真を編集しないように、新規レイヤーを作成しておきましょう。加工は、すべてこのレイヤー上で行います。

ツールパネルより「スポット修復ブラシツール」(ショートカット: J)を選択し、オプションパネル上で「全レイヤーを対象」にチェックを入れておきます。

気になる部分をペイントしていきますが、コツとして、暗い部分はブラシモードを「比較(明)」でペイントすることです。これによって、シワは消えますが、肌のキメをそのまま残すことができます。
反対に、傷など肌よりも明るい部分は、ブラシモードを「比較(暗)」でペイントすることで、より自然な仕上がりを表現できます。
ステップ8 写真の明るい部分のみ選択する方法

写真によっては、背景のみもう少し明るかったらいいのに、そんなことを思った経験はないでしょうか。「トーンカーブ」調整レイヤーをつかっても、写真全体の色合いが変化してしまいます。

そんなときは、まず「トーンカーブ」調整レイヤーのレイヤーマスクを削除します。次に、Command/Ctrl+Option/Alt+2を押してみましょう。こうすることで、写真の明るい部分のみを瞬時に選択することができます。
選択範囲を指定した状態で、再度「トーンカーブ」調整レイヤーを選択し、レイヤーマスクを適用しましょう。

あとは「トーンカーブ」調整パネルより、明るい部分のみ明るさを調整できるようになりました。

反対に、暗い部分のみ選択したいときは、属性パネルより「反転」を適用することで、暗い部分のみ明るくすることができるようになります。
より細かく写真加工を行いたいときに覚えておきたい、ショートカットテクニックと言えるでしょう。
ステップ9 色調の自動補正アルゴリズムを変更する方法

メインメニューより「レイヤー」>「新規調整レイヤー」>「トーンカーブ」を適用することで、写真の「自動補正」機能を利用できます。しかし、写真によっては、暗すぎたり明るすぎる場合がでてきます。

そんなときは、自動補正のアルゴリズムをいじってみましょう。属性パネルの右側にあるアイコンをクリックし、「自動オプション」をクリックしましょう。
表示されたダイアログボックスの「アルゴリズム」を「カラーの明るさと暗さの平均値による調整」にチェックを入れ、「中間色をスナップ」にもチェックを入れます。あとは「初期設定値として保存」をチェックすれば完了です。

こうすることで、よりナチュラルな色調補正が可能になりました。「初期設定値」として保存したので、今後は「自動補正」をクリックするだけ同じ補正を行うことができます。
ステップ10 切り抜きサイズを統一する方法

ツールパネルより「切り抜きツール」(ショートカット: C)を選択したら、オプションパネルより「幅x高さx解像度」を選択し、任意のサイズを設定しましょう。ここでは、1000x1000px 72ppiとしています。
あとは、お好みの選択範囲を指定するだけで、いつでも同じサイズで切り抜きできます。複数のファイルでも、統一されたサイズにより切り抜きを可能にします。
ステップ11 隠しバナナアイコンを表示する方法

ツールパネル下にある3つのドット型アイコン「ツールバーを編集...」をクリックすると、ダイアログボックスが表示されるので、なにも変更せずに、Option/Altを押しながら「完了」ボタンをクリックしましょう。するとどうでしょう、ツールバーにバナナアイコンが表示されました。
元に戻すときは、バナナアイコンを長押しで、「ツールバーを編集...」からダイアログパネルを表示し、今度はCommand/Ctrlを押しながら「完了」ボタンをクリックしましょう。これで元どおりとなりました。