フォトショップに慣れてくれると、重要になるのが「作業の効率アップ」でしょう。
「自分のやりたいこと」を、できるだけ早くこなす、時短ワザは欠かせません。
この記事では、フォトショップを使う人なら誰でも役立つテクニック11選を、サンプル例と一緒にご紹介します。
コンテンツ目次
- 同じファイルを2画面で表示する方法
- Photoshop以外から色を抽出する方法
- コピースタンプツールの使い方(応用編)
- グループ機能の手軽な写真合成テクニック
- 輝きをアップする8つの描画モード
- 「白黒」調整レイヤーをつかった色の変更テクニック
- 気になるシワやしみを消す方法
- 写真の明るい部分のみ選択する方法
- 色調の自動補正アルゴリズムを変更する方法
- 切り抜きサイズを統一する方法
- 隠しバナナアイコンを表示する方法
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1. 同じファイルを2画面で表示する方法
メインメニューよりメインメニューより「ウィンドウ」>「アレンジ」>「〇〇の新規ウィンドウ」を選択し、再度「アレンジ」より、「2アップ(縦または横)」に進みます。
同じ画像やPSDファイルを、2つの画面で同時に編集できるテクニック。
たとえば、1つの画面はアップで、もうひとつは全体を表示するなど、より細かくデザインしたいときに重宝するテクニック。
Photoshop以外から色を抽出する方法
ツールパネルより「スポイトツール」(ショートカット: I)を選択し、カンバスをどこでもいいのでクリックしたまま、写真やブラウザ、デスクトップ壁紙などへドラッグ。
フォトショップのカンバス以外からも、色を抽出することができるお手軽テクニック。
コピースタンプツールの使い方(応用編)
「コピースタンプツール」(ショートカット: S)は、コピーしたい範囲をOption/Altを押しながらクリックすることで、別の場所にそのままペイントできる機能です。
メインメニューより「ウィンドウ」>「コピーソース」を開くことで、コピーした範囲のサイズや傾き具合を変更、調整することができます。
「コピーソース」パネルでも調整できますが、Alt/Option+Shiftを押しながら<+>で、サイズを拡大縮小することもできます。
続けて、コピーしたい範囲を自由に傾ける方法がこちら。Alt/Option+Shiftを押しながら[+]で、コピーソースの傾きを微調整することも可能です。
グループ機能の手軽な写真合成テクニック
調整レイヤーを適用して、写真加工や合成を行っているとき、複製したレイヤーには調整レイヤーが適用されない、という経験はないでしょうか。
そんなときに便利なテクニックがこちら。
調整レイヤーを適用したいレイヤーと調整レイヤーをすべて選択した状態で、右クリック「レイヤーからのグループ」(ショートカット: Command/Ctrl+G)でグループ化しましょう。
あとは、クリッピングマスクを解除すれば、グループ内すべてのレイヤーに調整レイヤーが自動的に適用されます。
これで、配置を変更するのもラクラクです。
輝きをアップする8つの描画モード
新しいレイヤーを作成し、ツールパネルより「ブラシツール」を選択し、描画色描画色「白(#ffffff)」のソフトブラシで、光らせたい部分を軽くペイントしましょう。
続けてレイヤーの描画モードを「覆い焼きカラー」に変更します。この時点では、なにも変化は起きません。
レイヤーのサムネイルをダブルクリック、またはメインメニューより「レイヤー」>「レイヤースタイル」で、レイヤースタイルパネルを表示。
レイヤー効果の「透明シェイプレイヤー」のチェックを外し、OKボタンをクリックしましょう。
こうすることで、夕日のように輝きが増したのがわかると思います。
ブラシツールで描いているので、配置を自由に変更することも可能です。
特にキラキラとしたライティング効果を、Photoshopで実現したいときは、黄色で囲んだレイヤーの描画モードを中心に試してみましょう。
どれも、ハイライトを強調できるので、写真加工にとって強力なテクニックとなるでしょう。
「白黒」調整レイヤーをつかった色の変更テクニック
メインメニューより「レイヤー」>「新規調整レイヤー」>「白黒」を適用します。この時点では、モノクロ写真となっています。
ここで、レイヤーの描画モードを「輝度」に変更してみましょう。これで元のカラー写真に戻りました。
レイヤーマスクでなく、「白黒」調整レイヤー自体を選択した状態で、調整パネルをいじってみましょう。
レッド系のスライドを動かすと、一部の赤色のみが変化しているのが分かります。
このテクニックを利用すれば、個別に色をカスタマイズするのも簡単です。
気になるシワやしみを消す方法
まずは、元の写真を編集しないように、新規レイヤーを作成しておきましょう。
加工は、すべてこのレイヤー上で行います。
ツールパネルより「スポット修復ブラシツール」(ショートカット: J)を選択し、オプションパネル上で「全レイヤーを対象」にチェックを入れておきます。
気になる部分をペイントしていきますが、コツとして、暗い部分はブラシモードを「比較(明)」でペイントすることです。
これによって、シワは消えますが、肌のキメをそのまま残すことができます。
反対に、傷など肌よりも明るい部分は、ブラシモードを「比較(暗)」でペイントすることで、より自然な仕上がりを表現できます。
写真の明るい部分のみ選択する方法
「写真の背景が、もう少し明るかったらいいのに」、そんなことを思った経験はないでしょうか。
「トーンカーブ」調整レイヤーをつかっても、写真全体の色合いが変化してしまい、うまくいきません。
そんなときは、まず「トーンカーブ」調整レイヤーのレイヤーマスクを削除します。
次に、Command/Ctrl+Option/Alt+2を押してみましょう。
こうすることで、写真の明るい部分のみを瞬時に選択することができます。
選択範囲を指定した状態で、再度「トーンカーブ」調整レイヤーを選択し、レイヤーマスクを適用しましょう。
あとは「トーンカーブ」調整パネルより、明るい部分のみ明るさを調整できるようになりました。
反対に、暗い部分のみ選択したいときは、属性パネルより「反転」を適用することで、暗い部分のみ明るくすることが、できるようになります。
より細かく写真加工を行いたいときに覚えておきたい、ショートカットテクニックと言えるでしょう。
色調の自動補正アルゴリズムを変更する方法
メインメニューより「レイヤー」>「新規調整レイヤー」>「トーンカーブ」を適用することで、写真の「自動補正」機能を利用できます。
しかし、写真によっては、暗すぎたり明るすぎる場合もあるでしょう。
そんなときは、自動補正のアルゴリズムをいじってみましょう。
属性パネルの右側にあるアイコンをクリックし、「自動オプション」をクリック。
表示されたダイアログボックスの「アルゴリズム」を、「カラーの明るさと暗さの平均値による調整」にチェックを入れ、「中間色をスナップ」にもチェックを入れます。
あとは、「初期設定値として保存」をチェックすれば完了です。
こうすることで、よりナチュラルな色調補正が可能になりました。
「初期設定値」として保存したので、今後は「自動補正」をクリックするだけで、同じ補正を行うことができます。
切り抜きサイズを統一する方法
ツールパネルより「切り抜きツール」(ショートカット: C)を選択したら、オプションパネルより「幅x高さx解像度」を選択し、任意のサイズを設定しましょう。
ここでは、1000x1000px 72ppiとしています。
あとは、お好みの選択範囲を指定するだけで、いつでも同じサイズで切り抜きできます。
複数のファイルを同じサイズで切り抜きたい、という要望にもばっちり応えてくれるでしょう。
隠しバナナアイコンを表示する方法
ツールパネル下にある3つのドット型アイコン「ツールバーを編集…」をクリックで、ダイアログボックスを表示します。
なにも変更せずに、Option/Altを押しながら「完了」ボタンをクリックしましょう。
するとどうでしょう、ツールバーにバナナアイコンが表示されました。
元に戻すときは、バナナアイコンを長押しで、「ツールバーを編集…」からダイアログパネルを表示し、今度はCommand/Ctrlを押しながら「完了」ボタンをクリックしましょう。
これで元どおりとなりました。
さいごに、
この記事では、あまり知られていない、フォトショップで役立つ便利なテクニックを紹介しました。
作業を効率アップできる、その他の時短テクニックも、シリーズで連載中です。