[fancy_box]海外デザインブログCreative Market Blogで公開された「The Best Tricks to Reduce Photoshop File Size」を、許可をもらい日本語抄訳しています。[/fancy_box]
PSDファイルを他のデザイナーやクライアントと共有するときに、ファイルサイズが大きすぎて困ったことはないでしょうか。
ファイル容量をすこしでも減らすことで、アップロード時間も短縮できますし、ダウンロードスピードもより早くなるでしょう。今回はPhotoshopのファイルサイズを手軽に、そして大幅に減らすことができる7個のベストテクニックをご紹介します。
詳細は以下から。
Photoshopファイルサイズを大幅に減らす!覚えておきたいベストテクニック7個
テクニック 1
単色カラーレイヤーを一番上に配置しよう。
もっとも簡単で効果的なトリックで、すべてのレイヤーの上に描画色「白」(#ffffff)などでペイントしたカラーレイヤーを配置するだけで、大幅にファイルサイズを減らすことができます。Photoshopで使われているファイルプレビュー機能は高機能なため、単色カラーレイヤーを表示したことでファイルサイズが減っていると考えられます。
このテクニックを活用することで上記でも述べたとおり、ファイルプレビューが真っ白になってしまう点は注意が必要です。また単色カラーレイヤーを配置する代わりに、すべてのレイヤーを非表示にしても同じ効果を得ることができますが、ただしレイヤー数が多いファイルでは管理しにくいというデメリットもあります。
テクニック 2
必要なパーツだけを残そう。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、多くのデザイナーが不要なジャンクパーツを削除するのを忘れがちです。カラーパレット用レイヤーや、注意書きなどどんどん消してしまいましょう。ファイルを受け取る相手が見る必要があるかどうか考えておき、答えが「いいえ(No)」の場合は削除してしまいましょう。
テクニック 3
レイヤーを結合しよう。
このテクニックはシンプルな方法のひとつで、100個のレイヤーを使ったPSDファイルは、10個のレイヤーを使ったPSDファイルより大幅に容量が大きくなります。しかしレイヤーを結合するときは、デザインのカスタマイズ性を落とし、編集しづらくなる点に注意しましょう。クライアントに最終デザイン案を伝えたり、印刷するときがベストで、ファイルを受け取る相手が編集する必要がないかどうか確認しておくとよいでしょう。
テクニック 4
レイヤーマスクを適用しよう。
扱い方がむずかしいツールですが、基本的にファイルが分かりやすい状態で隠すことができる追加レイヤーとなります。表示したいエリア以外を描画色「黒(#000000)」で塗りつぶし、レイヤーマスクを右クリックで適用しましょう。これでファイルサイズを減らすことができました。
テクニック 5
オーバーサイズの範囲を切り取ろう。
デザインに使用していないグラフィックやカラーパレットをカンバスに残しておくことで、ファイルサイズを増やす要因となります。カンバス外にあるデザインパーツはすべて削除するようにしましょう。メインメニューより「イメージ」>「切り取り」で、簡単に修正することができます。
テクニック 6
スマートオブジェクトをラスタライズしよう。
スマートオブジェクトをラスタライズするとき(「レイヤー」>「ラスタライズ」>「スマートオブジェクト」)、カスタマイズ性の良いスマートオブジェクト機能を失ってしまいますが、その分ファイルサイズを圧縮させることができます。こちらもよく忘れがちなテクニックのひとつ。
テクニック 7
調整レイヤーを利用しよう。
2枚の写真を一緒にブレンド、合成のためにレイヤーを複製するときに効果的にテクニック。通常、レイヤーを複製するとレイヤーのファイルサイズもそのまま複製してしまいます。しかし調整レイヤーはオリジナルレイヤーに対して適用されるので、その分ファイルサイズを節約することができます。レイヤーを複製して描画モードを調整するのではなく、調整レイヤーを作成してからレイヤーの描画モードを変更するように心がけましょう。
さいごに、、。
PSDファイルを減らすことで、容量がいっぱいになっているハードディスクや、Dropboxなどのクラウドスペースを節約できますし、よりアップロードなどの転送をストレスなく行うことができるでしょう。
ただしいくつかのテクニックは、ファイルを受け取った側は扱いに困ってしまうことがある可能性があります。扱い方を記載した説明書を用意するなど、迷うことなくだれでも扱うことができるPSDファイルの完成を目指しましょう。
参照元リンク : The Best Tricks to Reduce Photoshop File Size – Creative Market Blog