世界が注目!フォントや書体の外せない人気トレンド10選【2022年版】

 

文字や書体のトレンドについて、フォントデザインのプロたちがまとめた年間レポート Welcome to the 2022 Type Trends report – MonoType が、Monotype社より今年も発表されました。

 

世界中のトップクラスのデザイン事務所やブランドの書体、タイポグラフィ作品が集められており、現在どのようなスタイルが人気なのかよく分かります。

 

2022年に注目のグラフィックデザインWebデザインロゴデザインといった関連トレンドと一緒に確認して、今後の作品にうまく反映してみてはいかがでしょう。

 

 


コンテンツ目次

 

 

1. ノイエ・ヌーヴォー

 

ノイエ・ヌーヴォー(英: Neue Nouveau)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて起こったアール・ヌーヴォーから生まれた分派で、ヴィンテージ・レトロの定番スタイルのひとつ。

 

 

ナチュラルでオーガニックなラインと曲線カーブが特長で、自然や環境を表現しています。Monotype 社によると、「ノイエ・ヌーヴォーのギリギリを攻める可読性は、流行する時間の押し引き、ねじれ、ループを表現しています」とのこと。

 

 

2. スベルティ・セリフ

 

スベルティセリフ(英: Svelte Serif)は、昨年のトレンド「ソフトサーブ(Soft-serve)」をさらにスリム化。この洗練されたデザインは、可変Variableフォントに適しており、文字に動きを取り入れたいというブランドにも最適と言えるでしょう。

 

 

 

3. くるくるとしたループ

 

ロゴデザインを中心、丸く円を描くループ風レタリングが注目されています。楽しく、突き抜けたデザインが求められているいまだからこそ、必要なデザインスタイル。

 

Monotype社は、「もっとも重要なのは、”自分にも描けそう “と思わせる見た目で、人間らしさを感じさせること」と述べています。

 

 

 

4. ミックスアップ

 

ミックスアップとは、タイポグラフィーや書体の多様性を表現したかたちで、複数の書体スタイルを1つの個性に組み合わせることで、統一感が生まれるスタイル。

 

 

多様性や流動性、包括性が広く受け入れられる現代において、文字のトレンドにも同じ価値観が反映されているようです。

 

 

5. オーガニック・モッド

 

2021年の書体トレンド、「Blockheads」スタイルから発展したスタイル「オーガニック・モッド(英: Organic Mod)」。8ビット風の活字をモチーフに、デジタルの幕開けを連想させる、ノスタルジックなデザイン。

 

 

特にグリッドを用いることで、驚くようなデザインの変化を楽しむことができる書体トレンド。

 

 

6. 動きのあるフラックス

 

フラックス(英: Flux)スタイルは、動きと図形の切り替わりがすべてです。

 

動きのあるアニメーションテキストが基本で、動き出すポスターなど映画のワンシーンのような、静止画では伝えることができない次世代スタイル。

 

 

7. スロウ・アップ

 

スロウ・アップ(Throw-UP)は、ふっくらとした字体やユニークな重なり方など、ストリートにおけるグラフィティーアートに影響を受けた、カジュアルで即効性のあるトレンド。

 

モコモコとした風船のようなバルーンレターが特長で、それだけでも楽しくてハッピーな雰囲気を演出していますが、キリッとした文字を組み合わせると控えめな見た目に。

 

 

 

8. インクトラップ

 

インクトラップ(英: Ink Traps)は、もともと印刷物などの小さな文字を読みやすくするために考案されたデザインで、墨だまりのようなデザインが特長。

 

可読性をアップするのはもちろんですが、2022年はこのスタイルをよく見かけるようになるでしょう。

 

 

9. 立体感のあるゴールド

 

光沢感抜群の黄金メッキの立体的な文字スタイル。メタリックなカラーは、高級感や華やかさを表現でき、このサーティファイド・ゴールド(英: Certified Gold)はデジタル用途にも見事にマッチ。

 

 

10. NFTタイプ

 

2022年のトレンドレポートでは、NFTの盛り上がりを避けることはできないでしょう。暗号通貨やNFTアートは、アートやデザインの世界を根底から覆す動きとなっています。

 

しかし、Monotype社は「暗号通貨やNFTについて、もっとも懸念しているのは環境問題である」と述べています。

 

「NFTの生成、入札、販売のプロセスには、多大な二酸化炭素排出量が伴います。1回のビットコイン取引で3000キロワットの電力を消費すると推定され、これはアメリカの一般家庭の78日分の電力に相当する」そう。

 

 

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また、最新フリーフォントにもこれらのデザインスタイルを取り入れた作品が、着実に増えてきています。

 

Welcome to the 2022 Type Trends report – MonoType