2ステップで完成!よりきれいなフォトショップ切り抜きテクニック【選択とマスク編】

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人物などの被写体の切り抜きは、フォトショップでも人気のある使い方、テクニックのひとつです。

 

この記事では、「選択とマスク」機能をつかった、よりきれいな切り抜きテクニックをご紹介します。このテクニックを利用すれば、複雑な髪の毛などの人物モデルも数分で切り抜くことができます。特にむずかしい手順もないので、Photoshopがはじめてのひとにもオススメです。

 

 

2ステップで完成!よりきれいなフォトショップ切り抜きテクニック

 

先日行われたAdobeのアップデートで、より精度が良くなった被写体の選択。ワンクリックで完璧な切り抜きができる、というわけではなく、手作業による修正を多少行う必要があります。

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今回用意した写真は以下のとおり。

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背景は切り抜きやすいシンプルな背景に、ドレッドヘアーが特長の男性モデル。より複雑な背景の切り抜きには、他のテクニックを試す必要があります。

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まず、ツールバーで「選択ツール(W)」を選んだ状態で、オプションバーに表示される「選択とマスク」ボタンをクリック。

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すると選択マスクワークスペースが表示されます。右上の「表示モード」より「オニオンスキン」を選択し、「透明部分 50%」とします。左側のツールバーより「クイック選択ツール」を指定した状態で、オプションバーの「被写体を選択」ボタンをクリック。

 

数秒待つと、かなりの精度で男性モデルのみが選択されました。Adobe Senseiによる人工知能テクノロジー、すごすぎます。

 

 

 

しかし、「ズームツール(Z)」を選択し、男性モデルを近距離で見てみると、髪の毛の一部が選択されず、背景色が残ってしまっています。また、全体的にガタガタとした選択範囲に。

 

 

 

「選択とマスク」機能の2度使いで、切り抜き精度をアップ

 

このテクニックでは、男性モデルのボディ部分のエッジをまず調整し、髪の毛の部分は後ほど行います。こうすることで、よりきれいな切り抜きを実現できます。

 

「ズームツール(Z)」を使い、エッジが確認できるくらいまで拡大します。右側にある「グローバル調整」を利用すれば、ガタガタの選択範囲を滑らかに仕上げることができます。プレビューを確認しながら、「滑らかに」スライダーを調整し、よりエッジがくっきりとなるように「コントラスト」も追加します。やりすぎには注意しましょう。

 

出力設定より出力先を「レイヤーマスク」とし、OKボタンを押せば完了です。あくまでも被写体のボディ部分のみの調整で、髪の毛は後回しです。

 

 

 

ワークスペースが切り替わり、パネルを確認するとレイヤーマスクが適用されました。

 

では、髪の毛部分の選択を行っていきましょう。適用したレイヤーマスクをダブルクリックし、選択マスク用ワークスペースを再度表示します。

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髪の毛部分のエッジを確認しやすいように、表示モードを「白地(T)」に変更し、「境界線を表示」を選択しましょう。

 

「エッジの検出」を1pxに指定することで、被写体のエッジを確認できます。ツールボックスより「境界線調整ブラシ」を選択したら、髪の毛の周りを少しずつペイントしていきます。あまり神経質に細かく行う必要はありません。

 

「境界線を表示」のチェックを外すことで、選択範囲がどのようになっているか、リアルタイムで確認することができます。

 

 

 

髪の毛の周り部分だけをペイントした状態がこちら。ボサボサの髪の毛も見事に選択されています。ただし、髪飾りや光が反射したハイライト部分がうまく選択されていません。

 

 

 

ツールボックスより「ブラシツール(B)」を選択し、選択範囲に追加したい範囲をペイントしていきましょう。

 

ペイントが終わったら、出力設定より「出力先」を「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」にし、OKボタンをクリック。

 

 

 

切り抜いた選択範囲が分かりやすいように、背景をベタ塗りします。レイヤーパネルの下にある+アイコンより「ベタ塗り」調整レイヤーを選択し、お好みの色で塗りつぶしましょう。ここでは、白色(#ffffff)としています。

 

ズームしてみると細かい髪の毛一本まで、見事に選択できているのがよく分かります。

 

 

 

「選択とマスク」1回目と2回目の比較がこちら。一度ではきちんと選択できなかった髪の毛も、背景がきれいに切り抜かれています。

 

 

 

切り抜きの精度をより高める、「明るさの最小値」フィルタ

 

ここまででも十分ですが、選択範囲の精度をより高めるために光の反射、フリンジを除去してみましょう。

 

メインメニューより「フィルタ」>「その他」>「明るさの最小値」を選択し、「半径: 0.3px」、「保持: 真円率」に設定します。

 

 

 

「明るさの最小値」フィルタを適用する前と後。毛先に当たっていた光が、若干ですが取り除かれています。こうすることで、他の背景に重ねたときに、より自然な合成を行うことができます。

 

 

 

切り抜いた人物モデルと写真を違和感なく合成するテクニックもマスターおくと、ワンランクの仕上がりを実現できます。

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切り抜き後の完成がこちら。人物モデルのボディと髪の毛部分の選択を、2回に分けて行うことで、よりきれいな切り抜きを作成できました。

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参照元リンク : My TWO-STEP PROCESS For Better Cut Outs! – Photoshop Select and Mask Crash Course – My TWO-STEP PROCESS For Better Cut Outs! – Photoshop Select and Mask Crash Course – YouTube