画像生成AIに興味はあるけど、どうすれば魅力的な仕上がりにできるかお困りの方へ。
このガイドはMidjourneyコミュニティーや、Twitterなどで話題のプロンプトを中心に、実際に試しながら「これは使える!」、と感じた小技やポイントをまとめています。
デッサンや写真撮影のスキルがなくても、誰でも画像生成をはじめることができます。

「まだMidjourneyを使ったことがない」というひとは、MjdJourney基本の使い方ガイドと最新版V5の注目ポイントも、事前に確認しておくとより理解しやすいでしょう。
コンテンツ目次- ✨ Discordサーバーを作成、カテゴリを分類する方法
- ✨ 美しい風景を生成できる環境プロンプト
- 🎯 超リアルな風景、都市シーン向け土台プロンプト
- 🎯 ディテールを加えたいときは「–s 1000」
- 🎯 土台プロンプト + デジタル・コンセプトアート組み合わせ
- 🎯 デジタル・コンセプトアート・スタイル
- ✨ ChatGPT 4 + Midjourney 5 = 最高の組み合わせ
- 🎯 公式なしでプロンプトを生成する方法
- 🎯 プロンプト公式をつかって生成する方法
- ✨ 関連リソース
自分のDiscordサーバーを作成し、カテゴリを分類する方法
大前提としてMidJourneyの画像生成は、Discordサーバーを介して行います。
つい先日、驚異的な需要と無料トライアルの乱用によって、Midjourney無料トライアルは終了。
タイムラインが他のフィードで埋まってしまい、作業がしにくいというデメリットもあります。
自分専用のDiscordサーバーを作成することで、独自チャンネルをつかい、用途やカテゴリに応じて分類する方法がおすすめです。
Discordを開き、左サイドバーに表示された「サーバーを追加」ボタンをクリックし、「オリジナルの作成」を選びましょう。

「自分と友達のため」を選択。

MidJouneryサーバーに戻り、右サイドバーから「Midjourney Bot」をクリックし、表示されたポップアップの「サーバーに追加」をクリック。

「サーバーに追加」と表示されるので、先ほど作成したサーバー名をドロップダウンより選択すれば完了です。

「+」をクリックすると、好きなだけテキストチャンネルを増やすことができるので、用途やカテゴリに応じて分類してみましょう。

美しい風景を生成できる環境プロンプト
ドラマチックなSF映画のワンシーンのような、風景や都市シーンを魅力的にする「環境(Environment)系」プロンプト。
最初のキーワードを変更するだけで、手軽に利用できます。
1. 超リアルな風景、都市シーン向け土台プロンプト
1つ目は、ダイナミックでまるで実在するかのようにリアルな、サイバーパンク風の都市。
ここでは異なるキーワードを使用することで、その背景にある技術だけでなく、スタイルや感触を設定することができます。

Cyberpunk City, sharp focus, intricate, zbrush, high contrast, high dynamic light, highly detailed, 3D, ray tracing, unreal engine, octane render --ar 16:9 --v 5
たとえば「Unreal Engine」や「Octane Render」は、ゲームアートで使われるキーワードで、このようなシーンをより生き生きとしたものにします。
2. ディテールを加えたいときは「–s 1000」
もし以下のように、もっとディテールを加えて、まるで写真のように詳細だけど、映画のワンシーンのように仕上げたい。

そんなときは先ほどと全く同じプロンプトの最後に、「–s 1000」を追加しましょう。
「S」は「Stylize(型にはまった)」を表し、「1000」にすることで、よりクリエイティブに表現できます。
Cyberpunk City, sharp focus, intricate, zbrush, high contrast, high dynamic light, highly detailed, 3D, ray tracing, unreal engine, octane render --ar 16:9 --s 1000 --v 5
同じプロンプトで、最初のキーワードを「中世の宿(Medivale Tavern)」としたのがこちら。
細かい部分まで詳細に描かれているのがよく分かります。

Medivale Tavern, sharp focus, intricate, zbrush, high contrast, high dynamic light, highly detailed, 3d ray tracing, unreal engine, octane render --ar 16:9 --s 1000 --v 5 --s 1000 --v 5
上記と同じプロントを使い、最初のキーワードを「北極探検(Arctic Exploration)」に変更した例がこちら。

Arctic Exploration, sharp focus, intricate, zbrush, high contrast, high dynamic light, highly detailed, 3D, ray tracing, unreal engine, octane render --ar 16:9 --s 1000 --v 5
特に探査船などのキーワードは含んでいませんが、「–s 1000」にすることで、クリエイティブ度が全開に。
個人的に好みだったのが、「北極探検」に「巨大な8輪のSFな乗り物(A giant 8 wheel vehicle)」を追加し、生成した画像がこちら。

Arctic Exploration with giant 8 wheel Sci-Fi vehicle, sharp focus, intricate, zbrush, high contrast, high dynamic light, highly detailed, 3D, ray tracing, unreal engine, octane render --ar 16:9 --s 1000 --v 5
3. 土台プロンプト + デジタル・コンセプトアート組み合わせ
さらにMidjourneyに「手描きイラスト風にして」とお願いすることで、車両のデザインをより自由にすることができます。

arctic exploration with giant 8 wheel scifi vehicle, sharp focus, intricate, detailed illustration, beautiful color palette, incredible details, high contrast, high dynamic light, highly detailed --ar 16:9 --s 1000 --v 5
ここでも「–s 1000」をプロンプトの最後に追加し、2つのプロンプトを組み合わせることで、細部のディテールまで作り込まれた画像を生成することができます。
4. デジタル・コンセプトアート・スタイル

より手描きに近い、水彩画やガッシュスタイルを少し含んだ、スケッチに近いするスタイルで、とても暖かく表現力があり、リアルではないけど、よりアート性の高いプロンプト。
medieval alley, diorama, omunious atmosphere, detailed illustration, beautiful color palette, incredible details --ar 16:9 --v 5
「Omunious Atmosphere」は省いてもいいでしょう。一方、「Diorama(ジオラマ)」は実際にジオラマを作るわけではなく、風景をより生き生きとさせることができる小技プロンプト。
ChatGPT 4 + Midjourney 5 = 最高の組み合わせ
Midjourneyのプロンプト生成で個人的なお気に入りは、ChatGPT 4を利用する方法です。
ChatGPT 4とMidjourneyは、現時点で最高の組み合わせと言えます。
その理由は、Midjourney 5は自然言語によるプロンプトをつかって、本当に素晴らしい画像を生成でき、ChatGPT 4は自然言語によるプロンプトを作成するのに適しているから。
たとえばChatGPTにプロンプトを生成する際に、公式を理解させることもできますし、公式なしでプロンプトを生成することも可能です。
公式なしでプロンプトを生成する方法
Midjourneyは英語プロンプトのみの対応となるため、ここでは英語で尋ねていますが、もちろん日本語ではじめ、後ほど英訳しても良いでしょう。
英語バージョン
write a detailed generative image prompt for a scene happening at a baseball stadium
日本語バージョン
野球場で起こっているシーンのための詳細な生成イメージプロンプトを書いて

ChatGPTが生成したプロンプトをそのままコピーし、Midjourneyにペースト入力し、最後に「–ar 16:9」で縦横比を指定。

プロンプト公式をつかって生成する方法
ChatGPTを少し誘導し、ある種のプロンプト用の公式としてトレーニングするのが個人的には好みです。
英語バージョン
Here is a MidJourney Prompt Formula:
A detailed image of [Subject] [doing something interesting] during [time of day], taken with a [type of camera], using [type of lens] with cinematic lighting --ar 16:9 --s 1000 --v 5
Do you understand?
日本語バージョン
MidJourney向けプロンプト公式は以下の通り:
[被写体]が[時間帯]に[何か面白いことをしている]様子を、[カメラの種類]で、[レンズの種類]で、映画のような照明で撮影した詳細画像 --ar 16:9 - s 1000 - v 5
理解しましたか?

あとは[ ]の部分を好きな言葉に変えれば、準備は完了です。
[Subject: 被写体]の部分を変更するだけで、どんなプロンプトもChatGPTが一瞬で考えてくれます。
英語バージョン
Write a Midjourney prompt, following the a bove formula, with the subject being a lion
日本語バージョン
上記の式に従って、被写体をライオンにして、Midjourneyのプロンプトを作成して。

完成したプロンプトがこちら。
A detailed image of a majestic lion, lounging on a rocky outcrop and basking in the warm glow of the setting sun, taken with a high-end mirrorless camera, using a telephoto lens with cinematic lighting --ar 16:9 --s 1000 --v 5
そしてMidjourneyが生成した画像がこちら。

いかがでしょう、本当に撮影した写真と見間違うほどのクオリティーで、画像を生成することができました。
同じ手順で、被写体を「Fighter Jet(戦闘機)」に変えて、プロンプトを生成し、完成したのがこちら。
A detailed image of a sleek fighter jet, soaring through the clear blue skies during a bright and sunny day, taken with a professional-grade DSLR camera, using a long-range zoom lens with cinematic lighting --ar 16:9 --s 1000 --v 5
Midjourneyが生成した画像がこちら。

夕日をバックに飛ぶ様子など、プロンプトを変更したいときも、ChatGPTに質問するだけ。

再度プロンプトをコピーし、完成した画像がこちら。

他の被写体でも試してみます。
日本らしさを演出するために、「富士山」はどうでしょう。
ChatGPTを使えば、複数のプロンプトも同時に生成してくれるので便利。

それぞれのプロンプトをコピペし、Midjourneyで生成した3バリエーションまとめて。

A breathtaking image of the snow-capped Mount Fuji, illuminated by the vibrant colors of fireworks bursting overhead, taken with a professional-grade mirrorless camera, using a wide-angle lens with cinematic lighting --ar 16:9 --s 1000 --v 5

A stunning image of the majestic Mount Fuji, shrouded in a mystical blanket of mist during a dramatic sunrise, taken with a high-end mirrorless camera, using a telephoto lens with cinematic lighting --ar 16:9 --s 1000 --v 5

A breathtaking image of Mount Fuji, silhouetted against a fiery orange and red sky during a vibrant sunset, taken with a top-of-the-line DSLR camera, using a wide-angle lens with cinematic lighting --ar 16:9 --s 1000 --v 5
あらゆる富士山の美しくダイナミックな情景を、ものの数分で生成することができました。
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